2014/5/5-17 棚田の整備2014


新しい田んぼを4枚復元した (⇒復田2014 1/3) のに続き、去年までに復元した田んぼ13枚の整備 (畦や崩れた法面の塗り直し〜田起こしなど) に入った。


[5/5 9:09 f=30]
溜池直下から写真右手前の田んぼまでが今年の新田 (あらた) で、この4枚を潤した水が去年・一昨年復元した写真上の田〜左手前の田〜その左上の田〜,,,と潤していく。

きれいに塗った (つもりの) 畦には、姿は見せないむじなが夜の間に手形・足型をたくさん付けている。


[5/5 18:03 f=30]
復元/整備中の棚田上半分を見上げたところ。

畦だけでなくイノシシが崩した法面 (棚田の段差の斜面) もかなり泥を塗って直している


[5/6 13:31 f=30]
今年復元した田んぼも含む左側水系の小さい棚田群14枚の上半分を終えたところで、右側水系のいちばん大きな田んぼにとりかかった。小川村農林公社に行って軽トラ1杯買って来た堆肥 (大地の響き) の多くをより早く入れたいため。


[5/6 13:33 f=30]
畦にまで堆肥入れて雑草を増やしたくないので、堆肥を入れる前に畦塗りすることにして、まずはもう出てきている雑草を含む畦の表面を削りとってから畦塗りに必要な水を畦際に送るための溝を掘っている。


[5/7 7:41 f=30]
草を削った畦を穴など塞ぎながら木槌で叩いて丈夫にする
(木槌の柄が折れてしまったので変なかっこうで叩いている)


[5/7 8:29 f=30]
畦ぎわの溝をさらに掘って、畦塗りするための水を誘導する


[5/7 18:22 f=49]
溜池の右向こうの大田んぼの畦際に水が入って、畦塗り中


[5/8 7:27 f=30]
大田んぼの畦塗り終わり、畦から水が漏れないようにする畦シートを貼っている。


[5/8 7:55 f=30]
大田んぼの畦塗り & 畦シート貼り 完了!!


[5/8 11:39 f=30]
引き続き、耕うん機を入れて、堆肥を撒いては鋤きこんで田起こし


[5/8 16:20 f=30]
並行して、大田んぼの上の細長い田んぼをカミさんが畦塗り中


[5/8 16:21 f=30]
畦塗りが進んで、畦がくっきり目立ってきた


[5/8 17:22 f=30]
大田んぼの手前右部分は湿田で耕うん機で起こすと耕うん機が潜り込んでしまうので起こさずに残っている。


[5/8 18:38 f=30]
左側水系の棚田の下の (ここでは) 大きめの田んぼ何枚かも堆肥撒いて耕うん機で起こした。

大田んぼ左向こうの四角い田んぼも畦塗りするため畦ぎわを耕うん機で起こした。


[5/10 9:40 f=30]
エンジンオイル交換中。
5/8に大田んぼなどを田起こししてかなり回った耕うん機、燃料計ではガソリンがけっこう減ったようなので、5/9に5Lのガソリン携行缶もってきてドバドバと給油したところ、1Lも入らないうちにタンクからどっと溢れ出てしまい、溢れたガソリンがエンジンなどにかかったのがまずかったらしく、その後エンジンが全くかからなくなってしまった。師匠に聞いて、オイルエレメントやエンジン内にたまったガソリンを出して、点火プラグを掃除し、エンジン周りを乾かして、ガソリン混じりになったエンジンオイルを全交換してやっと復活できた。燃料補給時は要注意だ。


[5/10 14:53 f=30]
畦ぎわに溝を掘る


[5/10 16:31 f=30]
畦の表面の草を削って (畦かき) から畦ぎわの溝に水を入れて畦塗り準備中


[5/10 16:34 f=30]


[5/10 17:45 f=30]
畦塗り中。夕暮れ迫ってきた (右上の白いのは月) ので耕うん機にかご車はかせた代掻きモードで畦際の土を手早くこねて塗っている。このあと、19時過ぎまでかかって畦シートまで貼ってこの田んぼの畦は完成。


[5/10 18:16 f=30]


[5/11 7:16 f=30]
今年作った上の展望台からの眺め。木の間から鹿島槍もちょっと見える


[5/11 17:26 f=30]
こんな田んぼの畦塗りも。


[5/11 18:13 f=30]
いちばん下の田んぼの畦にとりかかる。

畦塗りはここ美麻では次のような手順で進む。
(1) 畦の表面を草とともに削りとる。このとき畦際を深めに掘って畦際に溝を作る
(2) モグラの穴などあれば埋める
(3) 木槌か鍬の柄で畦を叩いて丈夫にする
(4) 畦際に水を導入して土をこねる (足か耕うん機で)
(5) こねた土を畦に乗せて叩いて延ばして塗る

この手間かかる畦塗りを昔の人は手抜きせず毎年全部やっていたらしい。僕が10日ぐらいかかってまだ完了しないここ (棚田18枚) ぐらいの畦塗りを半日ぐらいとすごい速さでやってたらしい。コツはひとつは、(4)と(5)を続けてやらないことで、土と水をこねてから一晩置いてから塗ると非常に塗りやすいらしい。土と水が均一化した上ちょっと乾いて固くなっていいらしい。

自分など急いでやろうとしてこねてすぐ塗ってしまうのだけれども、昔の人はあせらず時間に仕事させるのがうまい。


[5/12 9:18 f=30]
間の棚田も畦塗り中 (手前は畦塗り完了、中ほどのは途中まで、その向こうのはまだ塗ってない)


[5/12 12:31 f=30]
畦のできている田んぼに水を入れ始める


[5/12 15:39 f=30]
最後の田んぼの畦塗り完了直前


[5/14 18:17 f=30]
田んぼ全体に水を入れる -- GW中にできた左側の棚田の上の方は早々と水入れて田んぼを平らにしていたが、いよいよ右側の大きな田んぼやその下の田んぼ、さらに左側の棚田の下半分の大きめの田んぼ達にも水を入れ始めた。

右側の大きい田んぼ2枚に水入れたら、さすがに広い田んぼは水食って、溜池がほとんど空になってしまって、その後左水系に回す水が少なくなって左側下半分にはまだ水が届いていない状態。


[5/15 9:44 f=30]
耕うん機がやっと使える小さな田んぼをきわどく渡り歩いて代掻き中
(左上の田んぼの代掻き終わって真ん中の田んぼに降りたところ)


[5/15 11:04 f=30]


[5/15 11:59 f=30]
小さい田んぼを代掻きするため、水路に板を渡して耕うん機を入れるところ


[5/15 17:55 f=30]
上から下まで全部の田んぼに水が満ちて、水を出さなくてよくなった溜池の水位も少し回復した。

代掻きが進んで、田植えできる田んぼに近づいてきている。

いったい今までこんな大きなヤツがどこに身を潜めていたのだ? と不思議なほど、蛙がたくさん出てきて急に騒々しくなってきた。


[5/16 10:40 f=30]
代掻きしていると大きな鳥 (イヌワシ?) が悠然と頭上を舞った。


[5/16 10:45 f=30]
大田んぼに耕うん機を入れて代掻き中


[5/16 11:49 f=30]
"ムラ直し"で田んぼを真っ平らに均す
ムラ直しを使っているところ ⇒
動画

師匠お手製の"ムラ直し"で、均す部分が水に浮く木の板であること、その板と取っ手の間に遊びがかなりあることで、遊びの全くないステンレス製のレーキと違って非常に使いやすい。


[5/16 16:23 f=30]


[5/16 16:56 f=30]
耕うん機もモラ直しも入らないミニ田んぼも2枚ある


[5/17 10:54 f=30]
5/17(土)-18(日)が美麻では田植えのピークらしいが、師匠曰く、寒い日に植えると根付きが遅れるそうなので、寒波が抜けきってなくてまだ肌寒かった17日は田植えを見送って、暖かくなりそうな18〜19日に植えることにした。

水の漏る棚田の水漏れを減らすべく、カゴ車でかき回している


[5/17 17:19 f=30]


[5/17 17:21 f=30]
田植え準備完了!!

田んぼの水を減らしてムラを見てより水平にしたりしてから18枚ある田んぼ毎の水位を調整 (水の出口に板を挿して高さを調整) して、5/8以来ここに常駐していた耕うん機やかご車をすっかり片付けて夕方、あとは苗を植えるだけの状態になった。


[5/18 9:38 f=30]

[5/18 11:11 f=30]
5/18に大きめの田んぼにうるち米を田植え機+補植 (機械で植えられない田んぼの隅や機械で植え損なったところを手で植える) で植えた。


[5/18 18:35 f=50]

[5/18 18:40 f=49]
棚田と岳 (北アルプス後立山連峰) -- 左は溜池の上の展望台から、右はさらに上の新展望台からの鹿島槍〜五竜〜唐松岳〜白馬三山 (白馬鑓・杓子・白馬岳)


[5/19 10:32 f=30]
5/19に小さな田んぼに餅米を手植え。

2014/6/25 - 2014/6/26 | 里山  美麻  棚田    田植え  代かき | コメントする 戻る | 泥と雪
powered by Doro&Yuki Photo HP tools