2016/4/4-5 種籾処理



[4/4 10:32]
積雪少なく、もうグロッカスもスイセンも咲き始めた4月4日、去年採れた稲の籾から良い種を選んで消毒し、水に浸けて芽を出させる、稲作りの最初の作業を始めた。

一昨年は4月末に、去年は4月11〜12日と遅れ馳せでやって失敗に終わったが、今年は時期は遅れることなく始められた。

師匠も体調悪かった一昨年、昨年と違って今年は体調いいようで麓の家に在宅なので、最初の籾の選別は籾などを師匠の家に持ち込んで、教わりながらやることができた。

当初、前日の4/3にやろうとしたが師匠に言われて1日遅らせた。選別した種籾は一晩風呂の残り湯に浸けて翌日から縁側など暖かいところに置いたバケツに浸けるので、選別した翌日から暖かくないと芽が出にくくなってしまうらしい。電熱式の催芽機を使って強制的に芽を出す昨今通常のやり方では天候を気にする必要ないらしいが、電気も催芽機も使わないでやる場合は大きいのでしょう。

また、最初、もち米でやろうとして持って行ったら、粒の小さい、青いのが多い籾、つまりいまいち未熟な籾で、(青い粒がけっこうあった方が食べる味はいいらしいが) これでは芽が出ないと言われて急遽うるち米でやることに変更して家に戻ってとってきた。去年のもち米は確かに栄養不足の上ちょっと早く刈ってしまってた。うるちの方はやや小粒ながらそれほどではない。よくできた稲を種籾専用にして、脱穀機を低速回転させてていねいにこいて種籾にするのがいいらしい。


[4/4 14:51]

[4/4 14:55]
バケツに半分ほど水を入れて、そこに玉子を1個沈めて塩を入れてはかき混ぜて、玉子が浮き始めたら、種籾選別のための塩分濃度 (比重) OKだ。

玉子を取り出して、そこに一しょう升で籾をザーっと入れてかき混ぜて、ちょっと待って浮いてる軽い籾をざるで除去。またかき混ぜて待って浮いたのを除去。これを3〜4回やる。


[4/4 14:58]
沈んで残った籾が今年撒く稲の種になる。
塩水を捨てて、水を入れてかき回して水を捨てて、を3回やって籾の塩分を抜く。

最後に細かい網の籾袋 (左の青い袋) に籾を移して種籾一袋完成。

今年は未だ試行なので15合ぐらいの一袋で終わり。これで余裕みて苗箱10箱に撒くぐらいになるはず。


[4/4 15:17]
ふつうはここで農薬かけるらしいが、無農薬でやりたいので籾袋ごと水に浸して家に運ぶ。


[4/4 16:39]
薪で風呂をがんがん焚いて熱くて絶対入れない60度の湯にする


[4/4 18:05]
温度計で60度を確認しながら種籾を9分間浸して消毒する

水に浸した種籾をいきなり浴槽に入れると浴槽の湯の温度が下がってしまうので、あらかじめ別の容器に湯を入れてまずそこに浸して籾を温めてから浴槽に入れたらほとんど温度下がらなくて正解だった

本当は10分浸けるらしいが去年も一昨年も10分浸けた結果、病気になるより前に芽が出なかったことがあり、ちょっと短くした。


[4/4 22:05]
60度のお湯が40度ぐらいに冷めたところで風呂に入り、さらに35度ぐらいに冷めたところで種籾を再び湯に浸けて


[4/4 22:07]
フタして保温して一晩置く


[4/5 12:57]
翌朝、水入れたバケツを縁側の日向に置いてビニールかぶせて温めたところに種籾を浸ける。

朝から曇で暖かくないので、籾を入れるのが昼すぎになった。


[4/5 18:10]
夜は冷えないようにビニールを厚くかけて保温

今年こそは芽が出てくれるかな?

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