2012/2/20 道の倒木除去


美麻の東隣、信州新町の山奥の権田という廃村にひとりで住んでるK氏に頼まれて、権田への唯一の車道をふさぐ赤松の大木(径30cm)などを切ってきた。
K氏、そろそろ食料が尽きかけてきてるところで、どうしても町に出ないといけない用もできてしまったらしいが、体調悪くて車でないと出られない。しかしとっくの昔の廃村で行政はやってくれないため、車で出るためには自分で除雪車を頼んで道の雪をどけてもらわないとならないが、地上1.5mで遮断機のように道を塞いでいる太い赤松などを除去しないと除雪車が入れない、というわけで急遽また権田に行ってきた。


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7:30にXCで家を出て北アルプスの絶景を右に麓へと急ぐ (左から爺ヶ岳〜鹿島槍〜唐松岳)


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XCハイウェイは小動物も愛用してくれてる
広い道の上、どこでも歩けるのにXCの跡歩いた方が沈まないで楽だとわかってるようだ。足跡しか見たことないが平和共存してる。


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麓に到着
このあと、車庫に行ったら車のエンジンがまたまたかからない(;_;) バッテリー液を補充して一晩充電したばかりなのに (;_;)
車1台とケーブルを借りるべく田んぼ師匠を訪ねると、予備のバッテリーとケーブルを貸してくれて、それ抱えて行ってつないだら即かかった。バッテリー自体が弱ってしまってるようだ。
念のため予備のバッテリーとケーブルも積んで行く


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ぽかぽかランドと小川村のコンビニでK氏の食料など買って、信州新町に向かう


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小川村と信州新町の境の峠からの北アルプス


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権田への道に入ったところ。左下は宇内坂のいちばん上の広い畑
この少し先まで車で入れたもののUターンできないので、道の入口(ここより50m手前)までバックして車を置いてくる


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桑の木が雪の重みで折れて道をふさいでいる。これも除去する必要ある


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道は畑の跡を左に見て回り込んでいく。向こうには白い北アルプス


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杉も道を塞いでいる。これも除去した方がよさそう


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これが問題の道を遮断する赤松の倒木だ


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125cmのストックよりちょっと高い、地上150cmで直径30cmの太い幹が完全に道を遮断している。
歩いては通れるがこれでは除雪車も軽トラも通れない。これを除去するのが今日のいちばんの目的だ。


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切り易いように幹に乗って上の雪を落としておく


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権田に急ぐ。日なたはこんなに雪がなくなっている


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こんなに雪が残っているところもある


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権田の上から昔の平和な村を見下ろす (今は住人1人)


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一休みしてからK氏のチェーンソーを背負子にくくり着けて現場に戻る
K氏も一緒に出たが、長靴では潜って大変で、疲れてしまって半分までしか来れなかった


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まず先の方を切る。
歯をよく研いであることもあり、僕の安物のナマクラチェーンソーとは大違いの切れ味ですぐ切れた。
右の谷側に出ている部分がけっこう長かったようで、切れた途端に落ちるかと思ってた右側が上がったのには驚いた。要注意だ。


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次に2mぐらいで切る。いずれ運んで薪にするときに長いと重くて大変なので。
しかし直径30cmの密な赤松のこと、2mでも道の端に転がすだけでも大変だった。


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次には1.5mぐらいで切った。ここまでは順調だった。
それに乗って最後にまた1mちょっとで切って完了、、、となるはずだったのだが、、、


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幹に入っていた割れ目がくせ者で、上から1/3ぐらい切ったところで重い幹に変な重さがかかってチェーンソーの歯をかんでしまってビクとも動かなくなってしまった。


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途中で待っていたK氏のところに戻って鋸を借りてきて、歯の周りを切るもダメ。
電話で相談の上、チェーンソーは今日は諦めて鋸で先の杉と桑を除去しにいく


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杉は軟らかいので簡単に切れて除去できた


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桑も枝先の方を2箇所切ってから折れている太い枝を下から揺すったら登るまでもなく切れ落ちてくれて除去できた


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赤松の問題地点に戻る。たまたま道が太くなっているところなので、除雪車や車が通れるようにはなってる。
除雪できればK氏が軽トラで別のチェーンソーもって来て先の方から少しずつ切って軽くしていけばかまれたチェーンソーも救出できるはず
ということで権田に戻って遅い昼飯


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権田を15時に出て帰途につく。北に向かう帰途、はるかに見えるのはたぶん戸隠


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チェーンソーにビニールをかけていく
拡大表示して年輪数えたら36本ぐらいあった


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宇内坂の上の車に着く直前、師匠から電話あり「今どこいる? バッテリ交換に来るか?」
大町の車やさんに行ったついでに僕のALTOのバッテリーのことを相談してくれて、やはり交換しないとダメそう、在庫あるのですぐ来たらいいというわけだ。
ちょっと帰りは遅くなるがどうせ替えるなら早いほうがいいので美麻を通り越して大町に直行することにする。


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美麻から大町に出たところ。大町からの北アルプスも間近に連なってなかなかすごい。


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車はバッテリーが新品になってばっちり。
帰りはやはり家への登りの途中でとっぷり日が暮れてしまった。道から見える光は星の光と遠くのスキー場の灯だけ。
暗闇でもXCハイウェイはかすかに見えるのでヘッドランプ出す必要なし。(たぶん)XCの滑走音に警戒して動物も出てこず、18:30に無事帰宅。

コメント》 (2012/02/22 泥と雪)
倒木を除去した翌日、2/22にいよいよ除雪車が来てくれて、木が道をふさいでいた3箇所は問題なく除雪できたそうですが、その先で予想外の事態で除雪車は権田まで行けなかったそうです。赤松の倒木のあった30mばかり先で南北の尾根の東側を通っていた道が西側に越える鞍部があってそこは東西両側が崩れかけていて雪のないとき軽でもひやひやもので通過するのですが、4輪式の除雪車だったため去年のキャタピラ式よりタイヤ幅が広くてそこが通過できず、除雪はそこまでで終わりになってしまったそうです。その先は倒木もないというのに、思わぬ見落としがあったのでした。木に噛まれてしまっていたチェーンソーは除雪車でこずいたら外せたそうで無事回収できたとか。
しかしまあ、権田までの半分は道が開いたわけで、明日の雨で雪はまた沈んで歩きやすくなるでしょうから、曇予報の明後日に道が開いたところまで誰かが車で迎えに行って、そこまでなんとか歩いて出てきてもらって恐らく泊りがけで町に出ることになるでしょう。

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