栂池(落倉)への1550mダウンヒル 快晴の5月5日、栂池山麓・落倉から自転車とスキーで、小蓮華岳の東の稜線 直下2450mまで登って、標高900mの落倉まで高度差1550mのダウンヒルを楽し んできました。ロープウェイの世話にもリフトの世話にもならずに、静かな 山を楽しんできました。 【日 程】2003/5/5 【山 域】北アルプス後立山・栂池 (1/25000図 白馬岳、白馬町) 【メンバ】雪兎(190cmウロコXC) 【天 候】快晴 【コース】落倉 車道除雪終点 栂池自然園南端 白馬大池南のコブ     (900m)  (1410m)    (1860m)     (2450m)       8:00 ==9:30〜50 −−− 11:35 −−−−− 13:35      15:50 =14:55〜15:20←−←14:10 −←←←← 13:55       (「=」は自転車、「−」はウロコ歩行、「←」は滑降) 【写 真】 http://yuki-usagi.cool.ne.jp/photo/2003505/ 栂池山麓・落倉の上にある山小屋でMTBを組み立てて、ザックにXC板とストッ クを固定して8:00に走り出す。スキーをかついで自転車に乗るときにはいつ も、荷物を軽くするためにスキー用の靴のまま乗っていたが、今回XC靴は ザックに入れて運動靴にしてみた。XC靴といっても山靴ぐらいの頑丈なタイ プなので、荷物は重くなるがザックが張ってスキーとストックがしっかり固 定されて快調だった。林道終点からちょっと藪っぽい落倉滑降コースを10分 自転車押して登ると、雪の消えたゲレンデの一角に出て、そこから林道5分で 今は自転車レースのとき以外は工事車輛か地元の山菜採りの車ぐらいしか走 らない栂池自然園への舗装道に出る。車も人もまったくいないこの道を快調 に登ること1時間、9:30に標高1410m、栂の森よりリフト1本とちょっと下で急 に道が雪が雪で閉ざされて雪世界になる。近くの木に自転車と運動靴をデポ してスキーを履く。 リフトを横目にゲレンデを避けて左の森に入ると緩い登りやすい樹林帯だっ た。地図見ると左にそれたままロープウェイの駅にも出ないで沢沿いに登っ ていって途中から左寄り・真西に登っていけば栂池自然園の南端に出られそ うだ。途中沢がもう割れていて渡れなくて一時右寄りに登らざるを得なくて ロープウェイが近くに見えるあたりまで行かざるを得なかったものの、全く 人に遭うことなく11:30頃、栂池自然園の湿原マークの南端に出た。そのへん は地図にあるような湿原ではなくて針葉樹の森だったが、暑くてしょうがな いので日陰を歩けてちょうどいい。 栂池自然園の三角形の湿原マークの南西端を辿って西端あたりまで来ると、 滑ってる人もポツポツ出てくる。そこからは西に向かって徐々に傾斜を増し ていく巨大な凹面鏡状雪原になって、太陽にじりじりと炙られる苦しい暑い 登りになる。 2時間登って13:35、白馬大池の南南西の稜線直下のこぶ(2450m)まで登って終 わりにする。休んでいると稜線から6〜7人がテレマークで滑り降り始めた。 シュプールで斜面を荒らされては大変!と急いで靴紐しめて滑降開始。何か後 ろで叫んでるようだけど、忘れ物したはずないし、先に滑られてしまって 怒ってるのかなあなどと思いつつどんどん滑降する。しばらく滑って止まっ てシュプールの写真を撮ったりするが、誰も降りて来ない。帰ってからネッ トで、それが野反湖の麓の 山雨海風< http://www12.wind.ne.jp/yamaumi/ > 氏のパーティーで、蓮華温泉から登って金山沢を猿倉に降り始めたところで 惜しいニアミスだったことがわかった。 高度差1040m/1時間のスキーダウンヒルと 510m/30分の自転車ダウンヒル(途 中ちょっと苦しい登りもあるけど)で落倉の山小屋に15:50に到着。 栂池はかつてのバブル時にはミーハースキーヤーであふれて、昨今は増えす ぎてしまった山スキーヤーであふれているようだが、ちょっとルートをずら せばけっこう楽しめる静かなルートもとれるようだ。