■鳥海山/大平から鍋森経由文殊岳を往復(XC) 雪が極端に少ない岩木山を滑るのを諦めて4/28に白神山地・赤石川〜弘西林道を 自転車で走ったあと、黒々として岩木山以上に雪がなさそうな八甲田に行くのも 諦めて鳥海山に回ってみました。鳥海も雪は例年よりかなり少なかったが、上部 には意外と残っていて、大平山荘から御浜への通常コースからちょっと外れた、 ウロコXC向きのルートを楽しんできました。 【日 程】2002/4/29 【山 域】東北/鳥海山 西面 (1/25000図 鳥海山、小砂川) 【メンバ】雪兎単独 (190cmウロコXC) 【天 候】快晴 【コース・タイム】   大平山荘0730−1015長坂道三峰(笙ガ岳北のP1660)(→1528地点まで滑って   登り返す−)1130→鍋森と鳥海湖の間−1310文殊岳手前1330→−   鍋森と鳥海湖の間−長坂道三峰北の鞍部→1500大平山荘 (=は自転車,−はウロコ滑走,→は滑降,…はつぼ足) 【写真→】 http://yuki-usagi.cool.ne.jp/photo/2002429/ 国民宿舎大平山荘から南側の尾根にとりついて登ってみた。下の方は藪っぽく、 ブルーラインから上はやや急でXCでは滑落しそうなところもあったが、いったん 雪が切れる雪渓上端までなんとか這い上がれた。雪の切れたところにちょうど吹 浦口登山道が現れていて、それを20mばかり登ると、緩い登りやすい雪渓に出 て、以後はずっと雪がつながっていた。こうして出だしからしてブルーラインの 最高地点あたりから多くの人がスキー担いで登るルートより南に外れたので、快 晴で視界もいいこの際、南にずれたまま静かなルートをとってみることにした。 XCで登りやすく滑りも快適そうな緩い雪渓を辿っていくと、突然広い谷の向こう 正面に新山〜七高山〜外輪と続く山頂部が現れて、長坂道の三峰(笙ガ岳の ちょっと北の1660m峰)に出た。ここまで、暑いので上着も手袋も脱いで登ってき たのだが、手袋の片方をどこか途中で落としてきてしまったことに気づき、空身 で150mほど気分よく滑降すると見つかった。 大休止後、三峰の北斜面を御浜に向けて滑降し、そのまま鞍部から鍋森の北の鞍 部に滑り込めないかと目論んだが降り口が急なので北東の岩峰の近くまで登って やや緩くなったところから降りる。鍋森の北・鳥海湖のすぐ南から東を通りなが ら鳥海湖を一度も見ることなく谷を越えて外輪山の文殊岳近くまで続く大斜面に 乗って突き上げる。 延々と登って外輪に這い上がったところが文殊岳かと思ったがちょっと下だった ようだ。しかしその先の外輪山は雪のない狭い尾根を辿らねばならないので、こ こでやめて滑降に移った。雨や急激な融雪で雪面が荒れていて、XCでのテレマー クは今いち快適でなかったが、複雑な地形の中、線路を敷くように最適に?つい ている往路のシュプールに満足しながら戻る。長坂道の尾根に出る最後のところ は急で登れず、一旦左(南)に降りて小尾根状を階段登高して尾根に出る。 疲れたので三峰への登り返しを省略して北側を巻いてしまった以外はほぼ登りと 同じルートで大平山荘まで滑り降りた。 緩い登り下りの多いウロコXC向きのルートを楽しめたが、鳥海湖のすぐそばを通 り抜けながら一度も鳥海湖が見えなかったのはちょっと残念。もう少し御浜寄り に、鳥海湖の上か北岸あたりを横断した方が緩くてもっとXC向きのルートになっ たかもしれない。 2002/05/12(Sun) 雪兎 (JAF00036) http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/