■野反湖周辺の山に自転車とミニスキーで 2月下旬に野反湖をとりまく山々、それも八間山以外のほとんどの山々をXCと自 転車で回ってきた(#3439)のと対照的に、自転車とカービングミニスキー? (FreeTrek)で野反湖の西の三壁山と北の大倉山に行ってきました。最初からそ のつもりで行ったわけではなくて、車に65cmのミニスキーと190cmのウロコXCと 両方積んでいって、出発間際にどちらにしようか考えていたら、やはりミニス キー(88cmのFreeTrekでこれは「ミニ」とは言い難い重たい板でしたが)とウロ コ付きテレマークと両方持ってきたU氏がウロコXCのK氏に合わせてテレマーク で行くことになって、あいたFreeTrekを使ってもいいというので、ものは試し でそれで行く結果になったのでした。"FreeTrek"(去年のモデル)は、短いから 軽いかと思ったら全然軽くなくて重さは山板とあまり変わらず、XCよりかなり 重くて、しかもシールのみならずクトーまで付けないと非常に歩きにくいため 登り/下りの切り替えに手間取ってウロコXCにかなり遅れをとり、結果的に2日 で2つの山にしか行けなかったのでした。 【日 程】2002/4/13〜14 【山 域】上信国境・野反湖 (1/25000図 野反湖、岩菅山(、小雨)) 【メンバ】雪兎 (88cmカービングミニスキーというか滑るスノーシューというか)      K (190cmウロコXC), U (190cmウロコ付きテレマーク) 【天 候】4/13:晴のち雪のち晴, 4/14:快晴 【コース・タイム】 4/13 六合村・和光原0730 = 野反峠(富士見峠)0900〜1030 (水汲みなど) = ダム手前1050〜1130頃(自転車の鍵を落として探す) - 三壁山1320 〜1330 - ダム手前1445〜1500 = 野反峠1515 4/14 野反峠0700 = 茅の尾根0720〜30 - ハンノ木沢0740 - 北沢0855〜0945 (板を沢に流してしまって探す) - 大倉山1100〜1155 - 北沢1225 - ハンノ木沢1340 - 茅の尾根1400〜10 = 野反峠1425〜1520 = 和光原1535 (ただし、「=」は自転車、「-」はスキーまたはつぼ足) 【写真→】 http://yuki-usagi.cool.ne.jp/photo/2002413/ ・六合村・和光原のゲートはまだ締まっているが、野反湖北端の大駐車場まで 除雪済のため、自転車天国だった。雪がなくてもゲートが締まっているのは、 去年の秋の台風で崩れた途中の道を工事していて車が通れないからでもある。 ・13日は自転車で野反湖北端のダムの手前まで行き、そこからスキーで三壁山 まで登って滑る。その北の三匹山まで行こうとしていたのだけれども、晴れて いたのが途中から吹雪になってしまったことと、板が快適でないため行く気に なれなかったこともあって三壁山で終了。(XCで来てれば行ってきたところ) ・14日も13日同様に野反湖岸の車道を自転車で北上して茅の尾根の上、八間山 登山口(北側の)まで行き、そこからスキーと歩きで北上してハンノ木沢、北沢 と越えて野反湖北の大倉山へ。さらに北に滑って登り返してこようと話してい たのだけれどもこれも板が快適でないため中止。(XCで来てればなあ、、、) ・北沢で板(FreeTrek)を外したときに、うかつにも1本の板が滑って沢に入っ て、小さな(しかしスキーでなら十分渡れる)スノーブリッジの下に流れ込んで しまった。3人で30分以上、スノーブリッジの雪を崩しているうちに深さ50cmぐ らいの白く泡立った水流の下にあるのが見えてきて、なんとか回収できた。 《FreeTrekの感想》 以前同じような90cmのカービングミニスキー(秀山荘KURZ)を借りて富士山で使っ てみたことがあるが、FreeTrekもそれとほぼ同じで、歩きにくく登りにくい。滑 降は中〜急斜面では快適で細かい小回りカービングターンなどできて面白いが、 直滑降や斜滑降は非常に不安定で緩斜面での快適な大回りはしたくてもできない 感じ。カービングでない65cmのミニスキー(KURZなど、ただしもう売ってないか も)の方が軽くて大回りもできて快適だ(登りはつぼ足になるが軽いのでFreeTrek を担ぐより楽)。登りは板のかなり前の方に靴を付けるようになっていて、「重い けど滑れるスノーシュー」という感じ(板の中程にも付けられるけれどもこれはあ まり歩き易くなかった)。シールを付けた状態のスキーと違って足を上げてもテー ルは絶対に上がらないので階段登高ができず、シール付きスキーの感覚で急斜面 をつい斜登高+階段併用で登ろうとしてかなり苦労させられた。(最初からスノー シュー感覚で、斜登高ができるなどと思わないで登れば違和感はないのだろう が。) 登りや平地歩きの快適さでは板が前へ前へと走るウロコXCにはるかに及ばず、滑 降の快適さでは(優雅な大回りを好む自分には)XCのみならず通常の(カービングで ない)ミニスキーにも劣り、登り下りの切り替えの面倒さではウロコXCにはるかに 劣る駄目な道具という勝手な結論を得てしまったのですが、流行りの板に異論を 唱える奴が1人ぐらいいてもいいでしょう(^^;)