■入叶津から浅草岳 / 沼の平展望ルート 去年初めて行ってとても気に入った只見・入叶津から沼の平経由浅草岳にまた 行ってきました。去年のルート< nifty:FYAMAALP/MES/12/3277 >で沢が狭くて滑 りにくく、雪崩も出そうで面白くなかった安沢の通過を避けて、今回は沼の平か ら北側、猿崖の上を大回りするルートをとってみたところ、一部急斜面はあった ものの景色もよくて滑りも楽しめました。冷え込んで雪が硬いときには急斜面が 危ないので安沢がいいですが、冷え込んでいないときにはこの展望ルートの方が 景色よくて距離も長くて、滑走志向の板ではより楽しめる感じです。 【日 程】2002/4/6 【山 域】会越/浅草岳 (1/25000図 守門岳,只見) 【メンバ】雪兎(190cmウロコ+ハーフエッジXC), I(カービング+テレマーク) 【天 候】晴のち高曇 【コース・タイム】入叶津7:30 − 八十里越え街道の電柱#87付近 8:30頃 − 小三本沢650m地点9:40 − 曲沼10:10 − P1075 12:10 − 浅草岳13:55〜15:05 →− P1075 15:50 → 小三本沢650m地点16:20 → 電柱#87付近 16:40 − 入叶津17:30 (−はウロコ歩行,→は滑降,…は坪足) 【写真→】 http://yuki-usagi.cool.ne.jp/photo/2002406/ 7:30に入叶津を出発。『日本スキーツアー・ルート集』のルート図にあるよう に、電柱#87よりも手前から左の林に入ってちょっと近道する。 緩い尾根上の林道に出てしばらくそれを辿る。今年は林道が上に続いているのが はっきりわかるが、去年は降りていく方の林道しかわからなくて迷った。去年よ り1週間早いがやはり今年は既に去年よりも雪が少ないようだ。林道の終点から すぐ、去年と同様、広い川原に出て、650m付近でスノーブリッジを左岸に渡っ て、西南西に突き上げていくとすぐ沼の平に出る。曲沼の東の小ピークで小休 止。 そこから北に向きを変えて猿崖の東端あたりで尾根に出られるかと思ったら惜し くも雪がつながっていなくて端でも2mほどの崖で尾根上に出られない。しかたな く840m小ピークの東を回って尾根の上に出る。猿崖の上はブナ林の緩斜面で、と きどきおっかなびっくり崖に寄っては沼の平を見下ろして写真撮りながら、次第 に急になる尾根を登る。カモシカが我々に気づいて猿崖に避難する。よくあんな ところを歩けるものだ。 尾根上の直登は難しく、最後はXCではちょっと恐いぐらいだが、雪が柔らかいの でどうにかなる、30度ぐらいの大斜面をトラバースしてP1075の北に出て、北か らP1075突き上げる。急斜面が続いてちょっと緊張したが、わずかに傾斜の緩い ところをきわどくつないで、結局XCのウロコ登高9割に階段登高1割でシールも貼 らないまま登り切ってしまった。XCは軽いので階段登高も全然苦にならない。 P1075からはしばらく東に雪庇が出ているので藪っぽい尾根の西側を辿る。だい ぶしつこく尾根の西側の藪を辿ってしまったが、帰りに試しに東よりに行ってみ たら、雪庇が出ているのはP1075のすぐ南までで、それよりも南は尾根上か東側 の方が藪がなくて快適だった。 左から安沢ルートのシュプールが登ってきてからは、緩い台地が山頂まで続いて いてウロコで快調に登る。だだっ広い斜面の中、ラッセルもほとんどないのにわ ざわざ人の跡を辿ることもないので右へ左へと気ままに進んで山頂を目指す。 山頂に着いた頃にはすっかり雲が厚くなってどんよりとしてしまっていた。 P1075あたりで既にかなり疲れていたI氏(還暦)が15分ほど遅れて山頂に着くが、 バテバテで、ツェルトかぶって1時間休まないと足がガクガクで滑れそうにない という。これがよかったようで、転ぶこともなく快適に大滑降を楽しめた。この 大斜面は山板では物足りないだろうが、XCで優雅にテレマーク滑降を楽しむのに 最適だ。長く滑れるので、踵を上げた内足の加重の仕方で回転半径を変えられる 感覚や、体を回転内側に倒し込むようにして回る感覚もつかめた。 狭い安沢を通るかわりにP1075にゆるゆると登っていよいよ問題の急斜面に入 る。雪が柔らかいのでXCでも問題なく快適に滑れた。急斜面トラバースも問題な く、そのままぶな林の快適滑降に移る。840m小ピークをのっ越して、帰りは沼の 平に出ないでまっすぐ小三本沢650mのスノーブリッジまで滑り込む。変化に富ん だ大満足の滑降だった。 ふきのとうを摘みながら入叶津に戻り、只見の湯ら里(ゆらり)で汗流して (\500), 生ビール飲んで1時間ゴロ寝して帰宅した。