- FYAMAALP MES(12): 山岳スキー・XC(山でのスキーの全形態可 05/05/29 - 03429/03429 JAF00036 雪兎 鬼押出から浅間山へ (12) 02/02/18 23:33 快晴の土曜日(2/16)、浅間山北面、鬼押出(おにおしだし)から浅間のお釜 まで登って滑ってきました。標高差1200mの登り下りはきつかったですが、 藪あり溶岩帯の通過あり急な大斜面ありの変化に富んだ面白いコースでし た。ただし、たまたま雪の状態がよくて通れただけで、通常はクレバスだ らけでとても通れないところだったりする可能性もあります(^^;) その8日前の2/8に、XC散歩のつもりで浅間園に来て、藪の中を歩いている うちにやはり藪の薄くなりそうな上へ上へと行ってしまい、シールも付け ないでウロコだけで溶岩帯すり抜けて2030mまで行って快適に滑ってきてし まい、これなら山板とクトーで来ればお釜まで登って滑ってこれると分 かったのでした。 2/16 8:10頃に鬼押出園の駐車場から今度は山板にシールで歩き出す。最近 XCばかり履いてるので、ほぼ1年ぶりの山板は足かせのようだ。シールも シールとしてはけっこう滑りのいい方だが、ウロコだけの軽快さにはかな り劣る。先週と全く同じルートを辿っても面白くないのでちょっとはずれ て歩く。連休をはさんでも自分のシュプール以外は全く人の痕跡を見な い。途中で左から出てくる、先週も見つけた旧登山道?を外れないでどんど ん辿っていってみると、先週のルートよりかなり右(西)にずれていって 「傾斜計小屋」で終わっていた(1580mあたり)。そこから薄い藪の中斜面を 登っていくと、もったいないことに真っ白な雪原の上に出た。先週は ちょっと急で密な藪が大変だったものの雪原の下の方に出て、その景色の いい緩い大雪原を気分よく登れたのでした。 大雪原は、真っ白だがクレバスがあるかもしれない急斜面とゴジラの背の ような荒々しい溶岩流とに囲まれてそれ以上は登れそうな気がしないとこ ろだが、実はXCでもほとんど板はいたまま登れる。ゴジラの背の上に出る とここもまた、こんなところ登れるはずがないようにしか見えないところ なのだけれども、スキーのまま登れる斜面が細々とだが意外とつながって いて、やがて1780mあたりで、徐々にせり上がってお釜までつながっている 広大な台地の末端に飛び出す(11:15)。 平坦な台地はだんだんせり上がって急な苦しい登りになってくる。先週は XCでも2030mまで登れたほどのやわらか雪だったが今回は硬くて、XCではか なり下までしか登れなさそうだった。ちょうど先週引き返した2030m付近か らシールのまま緩い小尾根を越えてひとつ右(西)の大斜面に移る。移らな くてもまだかなり登れるが、やや狭い片斜面が山頂よりだいぶ下までしか なくて、上部は雪がないので広い隣の斜面に移ったのだが、これもお釜ま では雪がつながっていない。お釜の淵から滑れるのはさらにもっと右、火 口の北西側から回ってくるような逆S字形の斜面になる。バテて遅れだした I氏を気にしながらもクトー付けて真ん中の斜面をかなり登り、雪がなく なってきてからはスキーかついでもうひとつ西の斜面に移るべく歩くが、 これが遠くて、いくら歩いてもたどり着かない。14時近くにもなってしま い、後ろのI氏も全く見えなくなってしまっているので、お釜からの滑降は 諦めて南東に向き変えて火口の一番北の大岩に向かうと、すぐ火口に出て 大岩の上に立てた(14:20)。下を見るとI氏は西に向かわないでスキーかつ いでまっすぐこの大岩目指して遥か下を登っていた。スキーを雪の上端に デポしてくればよかった。 スキーかついで岩ガラガラの斜面をまっすぐ下っていき、2450mあたりでI 氏と合流。火口壁まで行くべくスキーかついでアイゼン付けてまっすぐ 登ってきていたI氏はバテバテで、休んだあと、登頂は諦めて下山に移る。 岩石帯に続き幅2mほどの雪面を5分ほど下って、雪面が広くなったところで 滑降に移る。I氏は疲れすぎてテレマーク滑降に自信ないようでかなり下ま でつぼ足でスキーかついで降りる。大雪面はかなり硬くてときどき板が 引っかかったりもして難しいがまあまあ快適に滑ってトラバース地点で待 つ。I氏はトラバース地点の50mほど上でやっとスキー付けているがシール とクトーはずして滑降に移るだけで20分ぐらいかかっている。日が傾いて 影がどんどん迫ってくるので斜面が凍らないかと気が気でない。 トラバース後の北面台地への大斜面は先週も快適にXCテレマークが決まっ たところだが、やはりやや重めだが非常に快適な柔らか雪の滑降だった。 バテバテのI氏もときどき転びながらもテレマークを決めている。 溶岩帯の間を抜けて下の雪原(1650m)に出て一休み。雪原からの下りは、傾 斜計小屋へでなく、先週のルートで雪原の下から藪を抜けて傾斜計小屋か ら来る道に出て、その道沿いに有料道路に下ってしまうことにする。が、 途中でその道を見失ってしまい、しかたなく左寄りに降りていく。登りの3 倍ぐらい長い気がした不快な藪を抜けて、なんとか日のあるうちに鬼押出 園からさほど遠くない車道に出られた。 ------------------------------ 【日 程】2002/2/08(金), 2002/2/16(土) 【山 域】浅間山 (1/25000図 浅間山、北軽井沢) 【メンバ】2/08:雪兎単独 (190cmウロコ+ハーフエッジ付きXC)      2/16:雪兎(山板)、I(カービング板+テレマークbinding) 【天 候】2/08:晴のち晴, 2/16:快晴 【コース・タイム】    2/8         2/16    鬼押出園(1330m) −−   −−   08:10   17:15   浅間園(1380m) 10:00  15:30   −−   −−            |    ↑     |    ↑   雪原(1650m) 11:50〜12:15 14:35   10:20〜40 16:20            |    ↑     |    ↑   台地(1780m)   13:00  14:22   11:15   15:50            |    ↑     |    ↑ 2030m地点 13:45〜14:00   12:35   15:40                       |    ↑   お釜(2530M)   −−   −−     14:20〜30 【写真→】 http://yuki-usagi.cool.ne.jp/photo/2002208/       http://yuki-usagi.cool.ne.jp/photo/2002216/ ------------------------------         2002/02/18(Mon) 雪兎 (JAF00036) http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/