■入叶津から浅草岳 (XC) 軽快なハーフエッジ付きウロコXCで浅草岳に行ってきました。メジャーな新潟 側・五味沢からのルートでなく, 只見の奥・入叶津から沼ノ平経由で登るルート は静かで, 長い林道滑走や細かい登り下りも多くXC向きのルートでした。 【日 程】2001/4/14 【山 域】会越/浅草岳 (1/25000図 守門岳,只見) 【メンバ】単独 (190cmウロコ+ハーフエッジ付きノルディックスキー) 【天 候】快晴のち高曇 【コース・タイム】入叶津5:55 − 八十里越え街道の電柱#87 6:50〜55 − 小三本沢650m地点左岸7:40〜55 − 沼ノ平8:10頃 −… P1140 9:25〜 10:00 − 浅草岳11:05〜13:00(五味沢側1400m付近まで往復) → 避難小屋付近13:15〜14:05 →− 沼ノ平14:40頃 →−→ 電柱#87 15:20〜25 − 入叶津16:20 (−はウロコ歩行,→は滑降,…は坪足) 【参考】北田紘一編『日本スキーツアールート集』p98 他 【写真→】 http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/photo/2001414/ I氏を誘ったらちょうど同じ日に所属のぶなの会(以下B会)で浅草山荘から行く予 定とのこと, 混ぜてもらおうかと迷ったが, よく聞くメジャーコースで人が多そ うなので, やはり以前から沼ノ平などXC向きなのではと気になっていた会津側 (入叶津)から1人で行ってきた。(おかげで交通費がかなり高くついた) 5:55に入叶津を出発。早朝の気分いい八十里越のXC歩行55分で#87の電柱に着き く。『日本スキーツアー・ルート集』では「電柱の87番の地点から左の沢に入っ ていく」とあって, 概略図では林道の直線部分の真ん中あたりから左に入るよう に出ているが, 地図見るとそれよりもう少し先, 林道が右にカーブする地点から 入った方がよさそうだ, と思ってたら, 概略図の間違いでまさにその右カーブ地 点に87番の電柱が立っていた。帰りに道の脇を滑った線でも入れたようだ。 緩い尾根を越して林道っぽい開けたところを滑り降りていくと左から水量の多い 大きな沢が入って行く手を阻まれてしまった。地図とにらめっこして, どうもそ の左の沢こそが進むべき小三本沢らしいとわかる。少し戻って高みを巻いて, 川 原に出そうになってはまたちょっと高巻いて…と2回ほどやって広い川原に出て スノーブリッジで左岸に渡って対岸の中斜面を登っていくとすんなり沼ノ平に出 た。『日本スキーツアー…』では小三本沢の右岸上部の緩いあたりをずーっと進 んで夏道と同じところ, 700mあたりで左岸に渡るように出ているが, それより 50m下, ゴルジュの下で早々と沢を渡ってしまったわけでかなり近道になった。 --- 帰りに正規?ルートを先に下った人がいたので試しに跡を辿ってみたら, ゆ るゆると登ったり降りたりを繰り返してずいぶん遠回りさせられた。 沼ノ平で先行の(『日本スキーツアー…』ルートで来たらしい)単独山スキーヤー を抜いて, そのあと登高/滑降最適ルートである安沢を知らずに通りすぎてしまっ てその1〜2本先の支沢を登ってしまった(と後でわかった)ら, 急な藪尾根に出て しまい, スキーかついで強引に藪を突破して這い上がってさらにしばらく急な雪 稜を苦しい坪足登高してどうにか1140mのコブに出られた。疲れたのと景色いい ので大休止して1回目の昼食にする。 そこからは緩い台地が山頂まで続いていてウロコで快調に登る。景色を楽しむた めといつの間にか抜き返されてた単独山スキーヤーとのデッドヒートを避けるた め, 大斜面のかなり右寄りを登っていって, 危うく山頂まで巻いて前岳に直接行 きそうになってターンする。全く人けのない山頂に11:05に到着。10〜15分後に 単独山スキーヤーも到着。速いですねえと驚いていた。重い山スキーより軽いウ ロコXCのが断然速いはずだと変に頑張ってしまった。今回もシールは持ってただ けで使わずじまいで登りで板がよく滑ったこともある。 時間は充分あるので, 山頂に荷物置いて, B会パーティが登ってくる五味沢 側に滑っていってみた。入叶津側と対照的に割と急な尾根が続く。150mか200m下 ったところで出会って登り返す。入叶津側と違って急なところが多くて(シールを 山頂に置いてきてしまったため)ウロコだけでは直登できないところもあってちょ っと遅れた。 B会パーティは自分より先に登っていたはずなのだが, 山頂に着いたときにはい なくて, しばらく待っていても来なかった。どうもあまりの人の多さに前岳でや めてしまったらしい。こちらは前岳は左を巻いてしまった。 13時に山頂を滑り出す。大斜面は抜群のザラメ雪で優雅に大きな弧のテレマーク ターンを楽しむ。避難小屋は雪に埋まってるらしく場所もわからず, その少し下 で2度目の昼食。いつも非常用に持ち歩いてるだけの防風コンロ兼食器(Markil Stormy)を久々に出してお湯を沸かしてスープなど飲むと, フタ兼食器にいつの 間にかひびがはいってしまっていた。大ショック(;_;) 15年前に買ったときに も取り寄せでなんとか入手したもの, もう手に入らないだろうなあ。惜しい。 大緩斜面の上部は表面ちょっとパリパリだがひっかかったりは全然しない抜群の 快適斜面で, 下部は黄砂の降った黄色い部分選んで滑ると快適だった。大斜面と 沼ノ平の間の安沢は雪はつながっていたが温度高くなってかなり雪が重くてとき どき崩れたりもして今いちだった。午後などにノコノコ歩くと危なそうだ。 気が向いたら檜枝岐にでも回って翌日尾瀬・燧か大杉岳にでも行ってみようかな とも思ってたが, 靴擦れ作ってしまったしもう充分楽しんだので只見の湯ら里 (ゆらり)で汗流して(\500), 生ビール飲んで2時間近くもゴロ寝して帰宅した。 2001/04/28(Sat) 雪兎 (JAF00036) http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/