- FYAMAALP MES(12): 山岳スキー・XC(山でのスキーの全形態可 01/04/09 - 03250/03250 JAF00036 雪兎 ガラン沢一周早駆け XCツアー (12) 01/04/09 21:21 去年2月に深いラッセルで1泊2日で行った魔のガラン沢一周ツアーを雪の締まっ た頃を狙ってスキーも軽いウロコXCにして1日で早駆けしてきました。相棒はHP に「雨」などという不吉な文字(^^;)を含むタイトル付けるほどの雨男なのです が, 何を間違ったか今回は天気予報も外れて昼まで快晴になってしまい, 顔がや けど状態です。 【日 程】2001/4/7 【山 域】上信国境・志賀高原 (1/25000図 岩菅山,上野草津) 【メンバ】Kさん(190cmウロコ+エッジ付きノルディックスキー), 雪兎 (190cmウロコ+ハーフエッジ付きノルディックスキー) 【天 候】快晴のち曇 【コース・タイム】白根開善学校の先(林道途中)6:05 − 馬止口6:25〜35 − ダン沢ノ頭8:50〜9:15 − 赤石山の肩10:20〜50 − P2500付近12:45〜13:05 − 横手山13:35 − 渋峠13:50 − ハギワ平14:45〜15:30 − 熊倉16:20 【写真】http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/photo/2001407/ http://www5.gunmanet.ne.jp/masatomi/index.htm/garan2.htm 去年の2月末にはすごいラッセルと重荷でペースが上がらず, 1泊2日でしかも途 中赤石山の先から横手山までの間をパスして蓮池に降りてバスとリフトで上がっ たりしていたのでした。なので正確には, 六合(くに)村から志賀高原・蓮池への 1日半のツアーと渋峠から草津への半日ツアーを合わせて2日でやったわけだっ た。今回は残雪期に軽いXC板で飛ばすことで最初から荷物も軽くて済む日帰りを 狙った。ただ, 日帰りとは言ってもかなりの長丁場なので朝早く出ても最後は ヘッドランプ点けることになるだろうと覚悟していた。が, 行ってみたら軽快な ウロコXCでの縦走は予想外に早くて,昼前に赤石山に, 13:30頃には横手山に出 られて, 熊倉尾根を大休止しながらのんびり下っても余裕で日のあるうちに下山 できてしまったのでした。細かい登り下りはかなりあったものの, 残雪にウロコ がよく効いて一度もシール使うことなく通せてしまったのが大きい。 六合村・開善学校の奥から林道を歩きだし, 20分で「馬止口」。ここからしばら く急登だがその部分だけちょうど雪が消えていて, 坪足で効率的に登れた。その 先, 緩くなったあとはずっと雪が付いていて, 熊倉近くに降りてくるまでスキー を脱ぐことなかった。2週間早かったらまだラッセルがけっこうあって, 1週間遅 かったら雪が途切れたり下りの熊倉尾根で藪が出たりしてこんなに早く行けな かっただろう。赤石山を越えるまでは去年2月とほぼ同じルートだが, 去年南向 き急斜面をトラバースしたダン沢ノ頭は山頂を通った。深いラッセルのトラバー スしながら雪崩れやしないかと気が気でなかったが, 上から見てもよくまあこん なところを無事通れたもんだと思うところで, 2月にこそ山頂を通るべきだっ た。今回は雪が締まっていて崩れる心配はまずなくて, 逆に, 巻いた方がその先 が楽だった。--ダン沢ノ頭からの50mばかりの滑降だけ, 急な固い雪の斜面で ハーフエッジのXCではちょっと手ごわかったので。 その先は緩い凸凹や平坦な稜線が続き, 横手山までウロコXC天国のような稜線漫 歩が続く。去年, 既に薄暗くなって雪も降り出した16時頃, 明るいうちにどこま で行き着けることやら(?_?)と非常に気がかりな中やっと辿り着いた赤石山, そ こに今回は10時半ごろ着いてしまった。赤石山は山頂に立ってもまた戻らないと スキーで降りられないので手前の肩で休んでそのまま山頂の南面を下って南へ続 く稜線に出る。去年のテント場を過ぎ, 雪庇の出た複雑な稜線の凸凹を右に左に とうっちゃってどんどん進む。もっとも, そのころには僕は恐らく脱水症状にで もなっていたのだろう, 疲れてKさんのトレールを必死でおいかける苦しい縦走 になっていた。しかしどんどん大きくなってくる横手山や時折かいま見えるまっ 白な大沼池や大きな鉢山が気を紛らわせてくれる。 鉢山の左を通り, 草津峠もいつの間にか過ぎてゲレンデの音が遠く聞こえて来る ころ, 入山以来初めて人に出会った。横手山スキー場から草津峠付近を回ってゲ レンデ下に戻るお手軽ツアーに来ていた年配の人だった。草津峠とP2068の間の P2050付近で二度目の昼食とり(一度目はダン沢の頭), ひと滑りしてちょっと行 くと横手山スキー場のゲレンデに飛び出した。ほとんど滑ってる人いないのでこ れなら山頂まで登れる(苦しいがリフトなどに頼らずにガラン沢を完全に1周した ぜと自慢できる)かもしれないと期待したのだがたまたま途切れていただけだっ たようで少し登るとどんどん滑ってきて, 斜登高できなくて待ってる時間が長く なった。一番上のリフト乗り場への入口が出てきたので1本だけ乗って楽する結 果になった。気づかなかったけれども, リフト乗り場過ぎてもっと南に行って, たぶん初心者コースになっている緩い志賀草津道路に出てそれを渋峠まで辿って もよかったかもしれない。 ハチマキ+山シャツ+ニッカー+ロングスパッツのXCテレマーク(完璧なクラシック スタイルですね^^;)で横手山スキー場を颯爽と滑降して渋峠から熊倉尾根に入 る。首振れば回るようなならされたゲレンデはハーフエッジXCはエッジが流れて しまうようで, ちょっと外れた抵抗ある雪の方が快適に滑れる。 一旦, 渋峠から芳ヶ平への指導標完備のシュプールに入り, すぐ左に外れる。ほ とんど滑らない樹林帯の緩い広い尾根を磁石だけを頼りに東北東に進む。何度も 来ているK氏の感覚は大したもので, 磁石忘れてきていてときどき方向を聞くの だがほとんど違ってない。いつのまにか右寄りになってきてるので指摘すると, 既に東から東南東に向きを変えるべきあたりを過ぎていた。 広々として気持ちいいハギワ平で大休止し, あとはザラメ緩斜面の快適テレマー クと30分ほどの歩きで16:20に熊倉の上の林道に出る。そのあと車で開善学校の 上まで行って行きの車を回収してから尻焼温泉に行って露天風呂に入ってもまだ 明るい。こんなに早く回れるとは, 残雪期の山にはウロコXCが最適だ(^^;) 2001/04/09(Mon) 雪兎 (JAF00036) http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/