- FYAMAALP MES(12): 山岳スキー・XC(山でのスキーの全形態可 00/04/17 - 02892/02892 JAF00036 雪兎 平標から笹穴沢&仙ノ倉から毛渡沢西俣滑降 (12) 00/04/12 00:54 平標山から笹穴沢源頭部 と 仙ノ倉山から毛渡沢西俣 を滑ってきました。 同じ毛渡沢の支流でも, 仙ノ倉山頂から北尾根を少し下ってから東に下るシッケ イ沢は割と緩い広大な沢で人気ありよく滑られているのですが, 山頂からダイレ クトに東に下る急な西俣は滑ったという話を聞きません。スリリングで変化に富 んだ面白い滑降でした。 【日 程】2000/4/9 (日) 【山 域】上越国境 1/25000図 三国峠, 土樽 【メンバ】Th(ゲレンデ板+DIAMIR+スキー靴), 雪兎(山板+DIAMIR+TourLite3) 【天 候】快晴 【コース・タイム】火打峠7:20 − 平標山頂10:40〜11:00 →(笹穴沢源頭滑降) → 1,600m地点11:10〜12:00 − 仙ノ倉山13:10〜40 →(毛渡沢西俣滑降)→ 西俣東俣出合14:40〜50 → シッケイ沢出合15:00 → 群大ヒュッテ15:50〜16:05 → 毛渡橋登山口16:50 【写真→】 http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/photo/2000409/ 4月に入った快晴の日曜ということもあって, 火打峠の17号線わきの駐車場も登 山者の車でかなり埋まり(今まで2月や3月にしか来たことなくて こんなところに 駐車場があったこと知らなかったのでしたが^^;), 平標山頂まではずいぶん人が 多かった。シール+クトーで登る人(僕), スキー引いてつぼ足で登る人(Th氏), スキーかついでつぼ足で登る人, アイゼン+ストックで登る人,,,といろいろだが 平標山頂を目指す善男善女が点々と連なっていた。お寺参りは登山, 講は山岳会 か(^^;) 山頂からまず笹穴沢源頭部に滑り込んで400m弱滑降する。快晴で南面なので ちょっと雪が重い。誰もいないだろうと思ったら山頂に着いたときに下っていっ たテレマーカー3人が, 登ったところを下るだけかと思ってたら途中で笹穴に向 き変えて滑り込んでいて, きれいなシュプールがすでに3本あって白ける。やは り山スキーは人跡未踏の斜面を滑れないことには面白さが半減いや90%ぐらい 減ってしまって来た甲斐がない(;_;) 山スキー人口を1人でも増やしたいなどと 言う輩は本当の山スキー好きではない。そういう輩は登ることや滑ること自体は どうでもいい人に違いない(^^;) 笹穴沢1600mで昼食後, フライパンの底のような凹斜面でジリジリと焼かれなが ら平標の右の稜線目指してシールで登り返す。鞍部よりかなり東に登って稜線を つっ切って北側に入って, そのまま稜線の北面をトラバースして仙ノ倉に登る。 仙ノ倉からは北尾根を少し下ってシッケイの頭の先から左(北西)に落ちるダイコ ンオロシ沢(平標沢の支流)を滑る予定で, まず山頂からすぐ北の台地に滑り込 む。が, ここで急に話が変わって面白くなった。去年シッケイ沢を滑りにきたと きだったか平標沢を滑りにきたときだったか, 前の晩に車でTh氏と地図見なが ら, ここ滑れないものかなあ? 滑った話なんて聞いたことないし急で雪がつな がってない可能性が高いから無理じゃない? と話していた毛渡沢西俣が, かなり 急ではあるが雪がべったりついて滑れそうで, といっても急斜面からだんだん緩 くなってくる上部300mぐらいしか見えなくてその先, 再び急になるらしい先は全 く見えないのだが, 朝, 出発準備しているときにTh氏が補助ザイルもザックに入 れていたのを見ているので, 滑れそうな絶好のチャンスだから行ってみようかと いう提案に即同意して, 仙ノ倉東の主稜線まで階段で戻って急斜面に飛びこむ (Th氏はその台地で写真撮ってくれてそこから直接滑る)。上部は一部アイスバー ンもあって斜滑降しかできなかったり, 硬い細かい凸凹のある雪でジャンプター ンしたあとに谷足の板が振動(共振)してしまって困ったり, ターンの後に表面の 氷雪がザーっと崩れ落ちる中にターンするたびに突っ込んでいったりとなかなか 面白かった。沢が一旦緩くなったあとの核心部の問題の急斜面もジャンプターン の連続で滑り抜けると緩くなってだんだん雪が重くなってくる。デブリも2回通 過。両側切り立って底だけ幅20〜30mの真っ白い長いみごとな廊下を滑り抜ける と雪が溜まって小堰堤みたいになった毛渡沢西俣・東俣の合流点に。そこからは 湿雪で板にブレーキがかかるような緩い斜面を騙し騙しなんとか滑ってシッケイ 沢出合で7〜8本のシュプールに合わさり, 群大ヒュッテに至る。 群大ヒュッテに出るまでの毛渡沢下部では一部水流も出ていて, そこで大休止し てうまい水で喉を潤して, 暑さと水分不足で脱水症状気味になっていた体を回復 できた。その後土樽(毛渡橋)までの長い林道のXC走行は日陰になったこともあっ てスキーもよく走ってかなり快適になった。 1日で1400m登って1850m滑って足がガクガクになりました。岩の湯(\300)で汗流 して火打峠の車を回収して帰途につく。 2000/04/11(Tue) 雪兎 (JAF00036) http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/ 【4/17追記】------------------------------------------------------------ 帰ってきて数日後に笹穴沢に先に滑り込んでいた3人は同じRSSAの若手H氏の一行 だったことが判明。H氏が帰ってこのページ見てわかったのでした。一度しか会っ たことなかったのと, 面白くないので挨拶しないどころか避けて近づかなかった ので全然分からなかったのでした(^^;) H氏一行は先に登り返して稜線沿いに仙 ノ倉に出て, シッケイ沢を滑降したのでした。