- FYAMAALP MES(12): 山岳スキー・XC(山でのスキーの全形態可 00/03/19 - 02855/02855 JAF00036 雪兎 上信国境スキー縦走2 - 大高山から野反湖へ (12) 00/03/19 20:36 3週連続の六合村詣でで今度は六合山岳会で毎年やってる大高山越えツアーに入 れてもらって, 開善学校から天狗平通って大高山に登りカモシカ平をかすめて三 壁山に登り返し野反湖に滑り込むという変化に富んだツアーコースを滑ってきま した。山板にしておこうかとも迷ったのですが, 軽いXCにしてみたところ, 1週 間前に降った雨による硬い雪の上に軽い新雪10cmが乗った状態で, 実に快適に登 高・滑走・滑降できました。これは積雪が完璧に層をなしていて表層雪崩が危な い状況でもあったわけでちょっとヒヤヒヤではありましたが。 【日 程】2000/3/11〜12 【山 域】上信国境・野反湖周辺 (1/25,000 岩菅山,野反湖) 【メンバ】K(エッジ付きXC), Y(TM), J(150cmの山板), 雪兎(半エッジ付きXC) 【天 候】曇ときどき晴 夜小雪 【コース・タイム】 3/11 白根開善学校 − 馬止口8:00 − 天狗池10:15 − 大高山11:45〜12:15 → カモシカ平下 13:25〜45 − 三壁山14:50〜15:15 → 野反湖16:00 3/12 野反峠10:00 − えび山11:30〜12:15 →− 野反峠13:20〜15:00 → 大自然村入口(車道1200m地点)16:00頃 【写真→】http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/photo/2000311/ 【ルート図→】http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/photo/2000226/ 【関連HP】http://www5.gunmanet.ne.jp/masatomi/index.htm/ 先々週志賀高原に抜けた時と同じ白根開善学校から入山し, 一ッ石(1825)の東の 岩場の下をトラバースしてミドノ沢源頭に出てから左に行かず, 今回はまっすぐ 北上して天狗平に出る。寒い真っ白な雪原でしかない天狗平を横断し, 大高山に 突き上げる。XCでは沈んで大変かと心配していたが, 軽い新雪の下は硬い雪で, 板が軽いので足がスースー前に出て非常に快適だった。緩い登りや一部下りにな るP1599からミドノ沢源頭まではシールはずしてウロコだけで快適に滑走したり した。Kさんが2〜3年前に見つけたこのスキールートは尾根の凸凹をうまくかわ してシールで楽に登れる傾斜で快適に大高山(2079.4m)まで突き上げてしまう。 大高山でシール外して山頂直下南側を巻いて雪庇の下をかすめて滑ると雪庇の下 の壁に亀裂が走った。快適だが雪崩れやすい危ない状況のようだが, 豪雪地帯で はないのと尾根上も木が多く雪の下がすごい藪なのも知ってるせいかあまり危な い気がしない。大高山からカモシカ平までの下りではけっこう広い斜面を滑った りもしたので実はけっこう危なかったのかもしれないが。雪が軽くて下が硬いの でテレマーク達人のKさんはXC板でジャンプテレマークなども交えて実に快適そ うに滑る。僕でも新雪舞い上げてけっこう快適に回れたが, カモシカ平の北に滑 り込む北東斜面は雪質がモナカっぽくて, 一度ハデに転倒してしまった。山板だ と転んでもほとんど山側にお尻付けてプレーキかかって止まるというぐらいで済 むのだが, 足元のおぼつかないXCでテレマーク回転中にバランス崩すと悲惨で, 谷側に投げ出されてしまう。昔痛めた膝を無意識的にかばってしまうからかもし れないが, 派手に谷側に投げ出されて受け身もまずくて首がグキっといってし まって耳が聞こえなくなって焦った。実は耳に雪が詰まってただけだった(^^;) ものの, 1週間後の今でもうがいしようと上向くたびに肩が痛い(;_;) カモシカ平の北側, 夏の水場のあたりに滑り込んで, そこでまたシール付けて高 沢山と三壁山の鞍部あたりに沢状を突き上げる。稜線に出ると真っ白な野反湖が 大きく現れる。去年から車道のだいぶ下に鎖のゲートができてスノーモービル積 んだ車が入れなくなったせいか, 静寂の湖になっていてよかった。 三壁山の手前で大休止し, 僕以外はビールも飲んでシールはずしていよいよ野反 湖への大滑降。午後の東向き斜面だが, 曇りがちで気温も低めだったせいかここ はさらさら雪で非常に滑りやすかった。景色のいい広い尾根を滑ってニシブタ沢 から野反湖に出て, 野反湖を縦断して峠の小屋へ。 峠から西にちょっといったところにあるボロ小屋に泊まるものとすっかり思い込 んでいたら, 泊まりは峠の鉄筋の休憩舎だった。自動販売機が飛ばされるほど風 の強いところなので石油ストーブをガンガンたいてもけっこう冷える。下から 登って午後から八間山に登ってきた六合山岳会の残りメンバーとも合流して夜は 9人でストーブを囲む。六合村の冬の風物詩という凍み豆腐のたっぷり入った鍋 を囲んで山の歌や民話も飛び出す。 夜から明け方にかけて雪まじりの風がかなり強まったが, 明けると強風だけに なったので, 12日はゆっくり起きて野反湖西岸のエビ山を往復する。ときおり晴 れ間の出る山頂からは野反湖対岸の山並の向こうに白砂山の山頂が真っ白に輝い ていた。エビ山からの滑降は, Kさんと2人, 登った夏道の尾根を外れて山頂から 東南東にまっすぐ滑ってみるとこれが疎林の間の抜群の雪を滑る快適滑降だっ た。滑りに余裕がなくてほとんど写真撮れなかったのが残念。鞍部からウロコだ けで弁天山のわきまで登り返して八間山を正面にビール飲み, 小屋に戻って昼食 と掃除の後, 下山する。スキーで野反湖周辺に来たのは6〜7回目だが, こんなに 雪質がよかったのは初めて。地元の人にも珍しかったようだ。 開善学校に行って車を回収し, 3週連続の尻焼温泉で汗流し, 土産にしっかり凍 み豆腐を買い込んで帰途につく。 先々週の縦走(開善学校→志賀高原・蓮池)と今回のと合わせると志賀から野反湖 までつながった, これに1996/3の野反湖〜白砂山を合わせると志賀から白砂山ま でもスキーでつながったわけだ!と喜んでいたら, 大高山から一ッ石の北・ジャ ンクションまでの間が抜けているではないかと指摘されてしまった。今度はもっ と雪の締まった頃にまた軽いXCで志賀から野反湖まで早駆けしてつなげたい。 2000/03/16(木) 雪兎 (JAF00036) http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/