- FYAMAALP MES(12): 山岳スキー・XC(山でのスキーの全形態可 00/03/02 - 02834/02834 JAF00036 雪兎 上信国境スキー縦走1 - ガラン沢一周 (12) 00/02/29 22:51 風はあまりないものの寒波ですごい冷え込みの中, 珍しくテントかついで泊まり 掛けのスキー縦走してきました。僕はほとんど手袋しないで薄いオーバーミトン だけで行動して, 1箇所ぐらい赤ぎれできてしまうのですが, 今回は非常な低温 で観念して手袋するのが遅れて, 4本の指に赤ぎれ(^^;)を負ってしまいました。 まだ痛い(;_;) 【日 程】2000/2/26〜27 【山 域】上信国境・志賀高原 (1/25000図 岩菅山,上野草津) 【メンバ】Kさん, 雪兎 【天 候】曇ときどき雪ときどき晴 【コース・タイム】 2/26 白根開善学校7:50 − 馬止口9:10〜20 − 国境稜線12:20 − ダン沢の頭トラバース − 赤石山16:15〜35 → 2000m付近(C1)16:50 2/27 (C1)8:25 → 大沼池9:20〜10:10 − 車道11:55 −… 蓮池12:25 =硯川=横手山頂 → 渋峠13:40 − 芳ヶ平14:45〜15:45 −→ 車道16:45 … 草津スキー場下17:00 【写真+ルート図】http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/photo/2000226/ 【関連HP】http://www5.gunmanet.ne.jp/masatomi/index.htm/ 2/25夜に暮坂峠で仮眠し, 早朝, 六合村のKさんと合流して下山予定地である熊 倉に車を1台置き, もう1台で白根開善学校に行ってシールで歩きだす。 1週間前にも歩いたKさんのシュプールがかすかに残るだけの林道を1時間以上 ラッセルして馬止口で尾根に取りつく。しばらく雑木林の稜線を登り, P1599通 称うんこ山を右に巻き, 1600mあたりからトラバースしてミドノ沢に入り, すぐ また支尾根にとりついて上信国境稜線が南に突出した地点に出る。この支尾根 ルートは地元のKさんも初めてだったが, 広い尾根で非常に快適に登れた。 スキー縦走は稜線の細かい凸凹を避けて最適なコースを辿れるのが面白いと思う が, 寝不足でばてて登る元気もなかったこともあってちょっと強引に南面をまい たダン沢ノ頭のトラバースはちょっときつかった。斜度がけっこうあり, 積雪も 多くてスキー履いて20〜30cm潜る。雪も重い。稜線には一部大きな雪庇も張り出 していたりするので, ばてている体にムチ打って駆け抜けなければならない。こ れなら稜線伝いに登って降りた方が楽だったかもしれない(^^;) そんなこともあってなおさら疲れて眠くてしょうがなくなって, ダン沢の頭を過 ぎて稜線がちょっと複雑になり, 見るからに快適そうな樹林帯のテントサイトが 続出してくると, よほど縦走諦めてこのへんでテント張って明日赤石山往復する のに変えたいと思った。が, 元気なKさんはどんどん行ってしまう(;_;) 少し行 くと赤石山がかなり近づいて見えてやっと元気が出る。 左(南)側に雪庇, 右(北)側が緩くて快適な赤石山直前の急斜面を, これを登れば いよいよ志賀だ!と頑張って上に出ると, さにあらず。まだ500mもたらたらの稜 線のきついラッセルが続く(;_;) やっと赤石山に出られたのは16時を回って, ときどき晴れ間も出ていた天気はすっかり曇ってどんよりとしてとっくに浅間も 見えなくなって雪も降ってきた。 山頂でシール外してガラン沢側を回って急な稜線を南西に下る。疲れもあるが雪 も重く不均一で快適には滑れない。100mほど下ると稜線の左下に池のようなひょ うたん形の平地が出てきた。近づいてよくみると整地してテントを張った跡だっ た。もっと下ろうかとも思ったが, 地形的にもおあつらえ向きで整地の手間も省 けるのでそこにテントを設営した。 2人用テントに外張りかけて, 必要なものだけテントに入れて不要なものはザッ クに入れて外に置く。冬用外張りも含めてテント一式買って10年目ぐらいにして 初めて外張りを使った(1人だと少しでも軽くしようとしてそんなものもっていか ないので)のだが, 先月テント+フライで泊まったときや 前の晩に暮坂峠で車で 寒い思いして泊まったのと段違いに暖かくて感心した。テント本体と外張りの間 に密閉された空気の層ができるのが大きいのだろう。 つい寝坊して翌朝起きたときにはすっかり明るくなっていて, 今日も長丁場だと いうのに出発は8時半近くになってしまった。遠望は効かないが視界1kmぐらいは あって行動には十分だ。稜線を少し行くがシュカブラや不均一な積雪でたいして 滑れないので, 大沼池に下ってしまうことにした。もう少し稜線を行くつもり だったが滑れなくては面白くない。どこを下っても大沼池に出るはずなので, 1 〜2日前のワカンの足跡からも外れて最大傾斜線を滑る。ちょっと樹林が密だっ たり谷が深かったりして快適な部分は少なかったが, 2〜3回は新雪舞い上げて滑 れた。 傾斜が緩くなって全く滑らなくなり, 苦しいラッセルで西に進むと無人の大沼池 に出る。振り返ると「野反湖方面は台風による風倒木などで通れません」との看 板。去年志賀高原の人たちの要望もあって六合山岳会でちゃんと整備しているの に肝心の入口の看板をまだ外してくれてなかったとは! とKさん。 全面凍結の池の上をまっすぐ鳥居のところまで行くが, ここからまたラッセルで 登ってまず滑りそうもない緩いラッセルの下りで迷いながら熊ノ湯あたりに行く より, 林道を一旦降りてしまおうということになる。が, 結果的にはこの林道も かなりのラッセルで大変だった。おまけに, 途中でショートカットしようとして 一旦山に分け入ったもののすぐ先の林道にがけのような斜面を下って出ただけの 結果になった余計なアルバイトまで(僕の発案で)してしまったりした。おかげで 熊みたいに黒いカモシカに会えたりもしたが(^^;) 延々とラッセルして車道に出るがバスは来そうにないのでジャイアンツまでシー ル歩行し始めると, 5分ほどでバスが通過していった。それも湯田中行きでなく おあつらえ向きの硯川行きのバスが(;_;) ジャイアンツスキー場に出て蓮池に 滑り込むつもりでいたら, 道路が新しくなっていて長いトンネルを抜けたら蓮池 バスターミナルはすぐだった。ちょうど5分後に熊ノ湯ゆきの次のバスが来ると ころで今度はラッキーでした。バスの中で時間を惜しんで昼食の菓子パンをかじ るがあまり喉を通らない。 リフト3本乗り継いで横手山頂に出て, ガラガラのゲレンデを渋峠へ滑り, シー ルつけてまた志賀草津道路のラッセル。当初の予定では広くて緩い熊倉尾根を下 るつもりだったが, この積雪では下まで緩い下りのラッセルになってしまうので 芳ヶ平経由元山に変更した。池の塔を回り込んだところから芳ヶ平に向けて大滑 降。ちょっと雪は重いが今回一番の高度差300mの快適滑降を楽しむ。しかしまた 平坦な芳ヶ平の苦しいラッセルをして芳ヶ平ヒュッテに辿り着き, うまいパスタ にありつく。若い御主人夫妻と2匹の大型犬と1時間ほどくつろいで, 大勢草津に 下っていったという話きいてまた下山ルートを草津に変更。 ヒュッテから10分ほどシール歩行してから草津へのツアールートを滑り出す。だ んだんシュプールが増えて, 緩いがボーゲンでみがかれたルートを飛ばして, つ いでに危ない蟻の戸渡りまで直滑降のまま暴走してしまったりして1時間弱で車 道に出る。歩いて草津スキー場に出て, Kさんの奥さんに迎えにきていただいて (まったくもってお世話になりました)車を回収して尻焼温泉へ直行。のんびり1 時間も浸かって帰った。 2000/02/29(火) 雪兎 (JAF00036) http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/