- FYAMAALP MES(12): 山岳スキー・XC(山でのスキーの全形態可 05/05/31 - 02811/02811 JAF00036 雪兎 東北/杢蔵山と翁山 (12) 00/02/19 22:36 立派な避難小屋が多い東北の山の中でも特に快適そうな小屋に泊まって渋い山ス キーを楽しんでこようという那須の山賊さんの計画に乗って, 杢蔵山(新庄郊外) と翁山(尾花沢郊外)に行ってきました。(翁山はかなり手前までで断念) 【日 程】2000/2/11〜12 【山 域】東北中部/神室山域/杢蔵山 (1/25000図 新庄,瀬見) 【メンバ】那須の山賊, 雪兎 【天 候】雪ときどき曇 【コース・タイム】 2/11 新庄郊外上山屋除雪終点(標高190m) 8:20 − テレビ塔12:30〜45 − 杢蔵山荘13:30, 山荘14:30 − 杢蔵山15:05〜15 → 山荘15:35 2/12 山荘6:45 − テレビ塔7:10〜25 →− 除雪終点10:00 【写真→】 http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/photo/2000211/ 杢蔵山への林道は「東北山スキー100コース」ではかなり上まで車で入れたよう だが, 市街地をちょっと外れた標高190mの平原の真ん中が除雪終点になってい て, そこから畑の間を延々と歩き出す。新庄の高校の先生という日帰りの人が1 人先行してくれたのでラッセルが楽だった。その人に追いついて先行して15分も ラッセルしてるともう1人, ストックなしでスキーだけで登ってくる(ストック忘 れてきたそうだ)日帰りの人も追いついてきた。休んで先に行ってもらうと, そ の人には結局TV塔まで追いつけなかった。空身とはいえ, スキー履いて膝まで潜 る重い雪の大変なラッセルをストックなしで器用にこなすバランス感覚と体力に 驚く。おかげでラッセルをほとんど省略できてしまった。 TV塔でストックなしで急な尾根を器用に滑っていくその人を見送り, 風雪とガス で視界も今いちの中, 地図と磁石を頼りに杢蔵山荘を目指す。P881から尾根の左 寄りに最短コースをとって見事に山荘を見つけられた。入口の雪をどかすのは大 変そうなのでストックなしスキーの人に教わった北側の窓から入る。整備のいい 快適な小屋で薪ストーブもあるが肝心の薪が5〜6本しかない(;_;) まあ, なに はともあれ, シュラフなどを置いて軽装で山頂に向かう。ガスっぽくて視界も今 いちでちょっと不安だったが, 感じのいい林を抜けて木のない細い稜線の西側を 辿って山頂らしきところに辿り着けた。 下りが問題で, 固い雪にわずかに残った登りの跡を見失わないようにゆっくり慎 重に滑ったのだが, 滑り始めてすぐ, わからなくなってしまった。尾根から徐々 に右に外れていかないといけないのだが, まだそんなに滑ってないと思う。試し にキッックターンして右に下っていってみたら跡があった。まっすぐ下りすぎて しまうと, 視界の悪い中では小屋に戻るのはかなり難しかっただろう。 山荘に戻ると煙突から煙が出ていて, 入口も除雪してあり, 地元の大学山岳部の パーティらしい7〜8人のワカンのパーティ(1人だけスキー)が来ていて, 2Fの快 適そうなふとん部屋を占領されてしまっていた。残念だが1Fにはストーブがある ので火と水に不自由しない点はよかった。薪はもうないのかと思ったら, 除雪さ れた入口と部屋の扉の間にたくさん積まれていた。 2/12は下山後車で翁山に移動してまた小屋まで登る予定なので, 早起きして6:45 に小屋を出る。TV塔でシールを外して登ってきたケーブル尾根(林道でなくまっ すぐ下る夏道のある尾根)を滑る。ときどき新庄方面も見える中, なかなか快適 な新雪滑降だった。尾根が平らになってしばらくシール付けるが, 林道が尾根を 外れるところでシール外して林道を滑る。昨日のワカンのボコボコの跡の上に雪 が積もっているが, 案外滑る。キャンプ場で休憩し, 10時に車に戻る。 【日 程】2000/2/12 【山 域】東北中部/神室山域/翁山(翁峠) (1/25000図 魚取沼) 【メンバ】那須の山賊, 雪兎 【天 候】雪ときたま曇 【コース・タイム】尾花沢郊外・中沢(270m)   林道550m地点     13:25 − 15:15 16:10 ← 15:30 【写真→】 http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/photo/2000212/ 新庄から13号線を南下し, 途中の食堂で昼食とっていると大粒のボタ雪が降って きた。翁山は諦めて今晩は車に泊まって明日葉山にでも行こうかと迷うが, また やんできたので行くだけ行ってみることにした。尾花沢近くで何度も道に迷いな がら入山口らしき所に着き, 作業場の休憩舎で休憩中の人に聞くとそこに停めさ せてくれた。途中の林道の橋が去年の台風で流されているせいか, 山に入る人な どめったに来ないようで, 山スキーのbindingとシールを珍しがられる。 連休だが登った跡も滑った跡も全くない林道を重い雪の膝近くまで潜るラッセル で進む。林道が右(南)に曲がって橋を渡るところで左の急斜面にとりついて ショートカットする。このまま林道を進んでしまうと次に唐沢を渡り返す橋が流 されて徒渉になるらしい。重い雪の急斜面を雪崩れないかヒヤヒヤもので登って 緩い複雑な地形をしばらく登るとひょっこりと上の林道に出た。 再び林道をしばらく登るが下で橋が崩れていてあまり通る車も人もいないのだろ う, 雪が深いこともあってときどき道筋が分からなくなる。標高550mあたりでと うとう, 捜し回っても全くわからなくなってしまった。また構わず北東に登って 行けば標高600m付近でまた林道に出るだろうがその先また分からなくなる可能性 も高い。快適らしい山小屋の位置も正確なところはわかっていない。おまけに雪 もひどい湿雪がまた激しくなってきて, 諦めてシール外して15:30に引き返す。 林道を滑走し, ひどく重い雪の急斜面をヒヤヒヤ滑降し, 下の緩い林道を周りの 見事な針葉樹林など眺めながらスキーで歩くことわずかで車に戻る。 大石田温泉(\350)に行って暖まり, 食事して, そのまま帰るのももったいないの で少しは天気よさそうな南の方の磐梯山に向かった。 2000/02/19 雪兎 (JAF00036) http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/