新しい物, 新しい出合い

この年末年始は八甲田ということではほとんど14年目だったのですが, 新しい物や人との出合いもけっこうありました。

デジカメ

今回はデジカメをこれまでの35万画素CMOSイメージセンサというものから211万画素CCDの新品(OLYMPUS CAMEDIA C-21)に替えて初めての本格雪山使用だったのですが快調でした。電池は専用リチウムでなくてNiMH(ニッケル水素)を入れてもちゃんと充電して直後に使えばけっこう持つようです。前のデジカメもそうだったが, デジカメというのはずいぶん電流を必要とするのか, 電池切れマークが出てから本当に使えなくなるまでの間が非常に長いのでした。12/31の本格使用の前に使いかけて電池切れマークの出た電池を放電させてから充電させようとしたらずいぶん時間かかりました。連続再生が止まってからも, 懐電に入れるとまだかなり明るくて, つけっぱなしにしてかなり待って消えてもまた1分もおいておくとつくようになる。いいかげんで諦めて一晩充電したら70枚以上とったうえTVにつないで100枚以上の画像を4回ぐらい映したりしてもなんともないのでした。画質も(後が大変なので1600×1200ドットの211万画素など使わなくて1024×768と80万ぐらいしか使ってませんが)以前の35万画素とは段違い。ということは, センサが悪かったということで, CCDのものなら80万画素か130万画素の安物でも十分だったのかもしれません。

今のところ見えている欠点はレンズカバーが動きやすく, 持ち歩いていてSWが入ってしまうことがあるのと, 防水関係が全く無防備なこと。後者は購入時に万が一壊しても大丈夫という保険付けたのでさほどビクビクすることなく使えてはいますが。

車とタイヤ

ミシュランのスタッドレスをはいたファンカーゴ4WDでの初めての長距離&本格的雪道走行になったのですが, なかなか快調でした。高速で飛ばしてもなかなか静かで燃費もよくて, 出がけに東京・練馬で満タンにしたまま500km以上走り続けて岩手県に入るまで燃料無補給で走れました。もっとも最後, 燃料入れられる紫波SAに着くまでの15分ほどは給油マークが点滅して気が気でなかったですが(^^;) これなら鳥海山に向かっても今までのように山形近辺でガス欠間近になって右往左往する心配もなく酒田あたりまで余裕で走れそう(酒田まで行ければ市街の入口に24時間営業のスタンドがある)。遮光性カーテンなど付けたらこれが優秀で朝7時過ぎまで寝坊してしまった(^^;) タイヤは凍結路での横滑りにちょっと弱いみたいで, 同じミシュランでも前のシビックシャトルに付けたまま後輩にあげた\9000の方のが滑らなくてよかった。

みちのく深沢温泉とお客さん

初めて泊まったみちのく深沢温泉の第一印象は部屋がボロ, しかし人は感じがいい。「各部屋トイレ付き」の「土方の宿みたいな部屋」というのは事実, 両立してました。食事は一見大した量でないように見えますが, 旅館の盛りつけと違って皿ごとの中身が多いので食べきれない。味もまあまあ。大晦日にはサシミ盛り合わせまで付けてくれました。温泉は露天もあり最高です。21時で閉めて入れなくなるというので何故かと思ったら, 毎日21時にお湯をすっかり抜いて新鮮なお湯を入れ替えているのでした。部屋に石油ストーブもあるが床暖房(電気かと思ったら冬の間だけ温泉を通してるオンドルでした)で暖かいので一度もつけなかったです。70と68の老夫婦だけでやっていて, 冬は手伝いの人とか特に入れてないので, まず食事付きでは受けないらしいですが, 2人ということでOKしてくれたようです。スキーやスノーボードもって素泊まりしてる人が多かったが青森の人が多いようで31日に泊まってるのは我々とあとは地元の山好きの人ぐらいになってました。なべ釜もコンロもないので, 自炊する場合は持参する必要あります。

大晦日の晩には山好きの常連の人もいたので, デジカメをTVにつないで撮ってきたばかりの写真を披露しました。青森のMさんというその人は, 八甲田に非常に詳しくて, 「山はどこでもホテル」(ツェルトでどこでも泊まれる), 人のいるところは避けて深夜に月明かりで歩き回ったりすることも多いらしい。積雪期も当然人の多い酸ヶ湯はおろか仙人岱ヒュッテなども避けているらしい。山岳会に入っているが訓練とかで会で動くより気を使わないでいい1人で歩くことが多いとか(会の活動をさぼっているという意味ではなくて, それ以上に1人で歩き回ることが多いという意味)。八甲田全山縦走や白神の沢などもずいぶんやってるようですが, 特に記録を発表したりもしないようで, 純粋な山好き。純粋に気の向くままに遊んでいるようでした。

大晦日の晩には気さくな除雪車の運転手氏も一緒にくつろいでいた。4月頃の話だと思いますが, 一般車が走り始めるより前に朝3時から除雪するそうで, 道路を除雪しているとぽっかり穴あいて中で寝ている人がときたまいるそうです。まだ事故起きてないがこれは危ないと。まったく道路の除雪壁なんかに雪洞掘るなよなあ(^^;) 幽霊は銅像茶屋の近くで出たという話が多いようだが, 2人とも(Mさんなどは見たくてそのへんに何度もツェルトで泊まったりしてるそうだが)まだお目にかかったことないそうです。

そんな話していたみちのく温泉の食堂兼大広間では雪のない間に外の壁一面に積み上げたぶっとい薪を巨大なドラムカンストーブで燃やしていていつも暖かい。オヤジさんはそこで足伸ばして暖まって何とも幸せそうな顔でデーンと居眠りしている, 地元の常連客も多くて温泉のついでにみなそこでくつろいでいく, 酸ヶ湯などと比べると建物や部屋はボロですが実に居心地のいい宿でした。

いろいろなパーティ

12/31は, 前の晩から快晴なので大勢登ってました。地獄沢ではスノーシュー履いた若い米国人?15人ぐらいの大パーティにもすれ違った。前の晩は仙人岱ヒュッテに泊まったらしい。たまたまそのとき少し前を歩いていたカミさんは, 空を指してNice Day! と挨拶されてOh Ye〜s!などと応えたとか。僕の方は笑顔の会釈に「こんちは〜」だけ。英語など言ってもわからんと思われたんでしょう(^^;)

酸ヶ湯を10分ほど早く出た日本人10人ぐらいのパーティ, 今日は小岳に登ると言っていたが地獄沢に出たところで抜かして, 大岳山頂で滑り始めようとしていたら先行2人登ってきて, 火口を滑って東側に登り返していたら残りメンバーも山頂近くに達してきた。仙人岱ヒュッテで2時間ものんびりして硫黄コースに出ようとしていたら小岳の方から来て仙人岱ヒュッテの前を通過して硫黄林間コースに行き, 沢の途中で休んでいるところをまた抜かして先に降りた。翌日天気悪いのでその日の予定の小岳と翌日予定の大岳を一度に回ってきたのでしょう。10人もまとまって歩く山スキーパーティなど最近あまり見ない(1パーティは7〜8人ぐらいまでに抑えておかないと人数確認が疲れる^^;)。酸ヶ湯で登山計画書出すときに鈴蘭山の会と書いた計画書もあったので, たぶんそうじゃないかと思うのですがなんとなく聞き損ねてしまいました。

大岳山頂で霞と雲は多いながらも景色堪能しているとロープウェイの方から稜線を縦走してくる10人ぐらいの大パーティがいた。天気がいいのでスノーボーダーが大挙して稜線滑りにでも来たのかと思ったら, あとで仙人岱ヒュッテに珍しく学生9人の山スキーパーティが現れた。ヒュッテでちょっと話したら, ああ, 大岳の山頂から滑った方ですね,,,と見えてたらしい。仙人岱ヒュッテの蚕棚の一番上(3F)に収まったようだが, その晩どうなったことやら。人いきれと宴会の騒音とストーブの熱でたまらなかったかもしれません。宴会に加わって例年にない盛大なドンチャン騒ぎでミレニアムを迎えたということもありうる。結果を聞くのがが楽しみです(^^;)