- FYAMAALP MES(12): 山岳スキー・XC(山でのスキーの全形態可 05/06/12 - 02710/02710 JAF00036 雪兎 富士山「大流れ」滑降 (12) 99/05/27 20:42 富士山北西面・七太郎尾根の隣の「白草流」を滑るつもりで出かけたのですが, あまり雪がないのでそのまた隣の「大流れ」を滑ってきました。久しぶりでシロ とカイ(家の犬2匹です)を連れて行ったのですが, 犬も高山病になるのか, シロ が3000mあたりから咳し始めて, 3100mあたりでは咳が止まらなくなって胃液を吐 いたりもする始末, 僕自身も体調が今いちだったので3120mで断念しました。同 行のI氏は白山岳直下まで登って, 白山岳から吉田大沢に滑り込むスキーヤーを 眺めて滑ってきたそうです。寒気が来てなくてかつ曇りがちだったため, 景色は 悪い(富士山自体は殺風景な禿げ山です)ものの雪質は上から下まで固すぎず柔ら かすぎず絶好の条件だったのですが, ちょっと惜しいことしました。 【日程】1999年5月23日(日) 【山名】富士山 【地図】1/25,000「富士山」,エアリアマップ「富士 富士五湖」 【メンバ】雪兎,カミさん,I(3人とも65cmのミニスキー) +シロ,カイ 【天候】曇のち霧ときどき晴 【コース・タイム】 スバルライン終点7:40 … 雪渓末端(2520m)8:40〜9:00 … 大流れ3120m付近 11:45〜55 → 2735m付近12:45〜15:15(周辺を滑降) [I氏のみ白山岳直下14 時頃] → 雪渓末端(2520m)15:30 … スバルライン終点16:30 (「…」:つぼ足/アイゼン,「→」:滑降) 《写真》 http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/photo/1999523/ スバルライン終点からお中道を御庭方面に1.7kmほど散歩してから山頂目指して 歩きにくいザクザクの砂礫帯に入り, 30分ほど登って 雪渓末端に出る。そこで 運動靴(長靴のがよかった)を兼用靴+アイゼンに履き替えて細い雪渓をルートに とる。下からは雪渓の末端まで2時間ぐらいかかるかと思えたが, 案外楽だっ た。その上は途中1回, 3mばかり途切れた以外はずっと雪がつながっていた。 予定していた白草流は下部では七太郎尾根のわきに滑りにくそうな片斜面が細く 長く中断しながら伸びているという状態だったので, その1本左の雪渓を登って, 下山してくるまで, 白草流の左端を登ってるぐらいに思っていた。あとでお中道 近くまで降りてきてから地図と雪渓をしげしげと見比べるとどう見ても上から下 まで白草流とは違う谷筋で, エアリアマップに「大流れ」と出ている雪渓だとわ かった次第。どうりで3000mあたりでもけっこう急で落石が恐かったわけだ。白 草流だと滑降は4度目なので, 3120mから犬を追いかけさせて100mほど滑降してカ ミさんに合流したあと, そのまま登り返さなかったのだが, ちょっと惜しいこと した。---この北面の急な初めての雪渓を滑るのは, 先週までだと雪が固すぎて 無理で, 来週にはもう下部がかなり融けて後退してしまっているだろう。 結局, 僕自身は下部でミニスキーで遊んで終わりだったが, お中道から登りだし てからお中道に降りてくるまでの間, 1人も会わず, 全く静かな富士山だった。 ●ストックなしの滑降は危険 I氏は登りにピッケルを使ったもののストックなしで, 滑降はスノーボードのよ うに両手でバランスとりながら滑った。雪は幸運にも上部までザラメだったが, 上部はけっこう急で, 一度, 頭を下にして滑落して岩に向かってしまって, なん とか体勢立て直してエッジで止まったものの危なかったらしい。下部の緩斜面は ともかく, お釜直下の急斜面はミニスキーでもストックなしでは危ないようだ。 スノーボードでピッケルを両手に構えて滑ったという話を聞いたことあるが, そ れはやらなかったらしい。歩行時の滑落停止でもスピードついてしまったら腕力 での停止はかなり難しく, アイゼンの歯も活用してとにかくスピードつかないう ちに止まるのが現実的なのに, 転ぶ前からスピードついてるボードやミニスキー での滑落を腕力で止められる気がしないし, 逆に滑落中に刃物で怪我したりしか ねないので, I氏のように刃物持たないでとにかく姿勢を立て直してエッジで止 まることを考えた方がいい気がする。まあ, 最善はストック使って滑降姿勢を整 えながら滑って滑落自体しないようにすることでしょうが。 1999/05/26(水) 雪兎 (JAF00036)