- FYAMAALP MES(12): 山岳スキー・XC(山でのスキーの全形態可 00/04/08 - 01995/01995 JAF00036 雪兎 XCで黒姫山内輪・御巣鷹山に行ってきました (12) 98/03/18 00:47 6日前の野反湖XCツアー(#1984)に続いて,今度は野尻湖に泊まって戸隠の大橋か ら黒姫山内輪山・御巣鷹山(小黒姫)にまたまたXCで行ってきました。 【日 程】1998年3月14日(土) 【山 域】北信 【山 名】御巣鷹山(小黒姫) 2046m 【地 図】1/25000 高妻山 【コース・タイム】大橋(1040m)10:10 − 黒姫山登山口(1280m)10:45 − 1485m分岐点11:40〜50 − 大ダルミ(1600m)12:15 − 1685m(昼食)12:30〜13:00 − 御巣鷹山(2046m)14:30〜15:00 → 大ダルミ15:45 → 登山口16:20 → 大橋16:40 【メンバ】雪兎, S 【天 候】晴のち雪(湿雪の大雪) 【スキー】ハーフエッジのXC(雪兎),フルエッジのテレマーク(S氏) 東京から野尻湖までは野反湖に行くよりかなり遠いが,高速道がつながってるの で野反湖よりも早く 2時間半で着いてしまった。ただし高速代は\5,500かかる。 宿で仮眠して朝起きると今いちすっきりしない天気ではあるけれども一応晴れて いる。他のメンバーは大パーティで妙高杉ノ原から三田原に向かうようだが,三 田原山は一昨年の雪崩事故の話もあって乗り気せず,それよりも地図広げてこれ ぞXC向き!と見えた大橋から大ダルミ方面に,できればいつかスキーで登りたい と思っていた黒姫山内輪山にまで行ってみることにした。 大橋を出発して林道を快調に北上する。ウロコ付きXCはこういうごく緩いザラメ の登りでは抜群に快適で,歩幅を1mに拡大してくれる魔法の板のようだ。出発し てすぐ湿雪が降ってきて先が思いやられたが30分ほどで止んだ。 1280mから林道は右に折れてまだ延びているが,黒姫山登山口の標識があってこ こから森に入る。シールを付けるほど急でなく,適当にジグザグ切ってウロコだ けで登っていく。1845mの分岐点からは,大ダルミへの登山道は左に分かれる が,積雪期のスキールートとしてはもう50〜60m 尾根上を登ってから緩い地形を 大ダルミ目指した方がいいのは地図みれば明白だ。 森の中を快調に登って,途中1回小さな沢状を越えたぐらいで,平らな広い雪原 に出た。ここまでは行きたいねえ と言っていた大ダルミだ。とても気持ちのよ いところだ。 地図によるとここから黒姫山への夏道は1kmも等高線沿いに北へトラバースして から南東に向き変えて沢状を突き上げているが,スキーなので最初から北東方向 に斜登高していく(そもそも夏道など雪に埋もれてどこ通ってるのか全くわから ないから探しても無駄だ)。尾根を越えるあたりで風の弱いところを選んで昼食 にする。木の間ごしに個性的な形の妙高山・純白の火打山・ボコっとした焼山・ 西には高く聳えて人を寄せ付けない秘峰という感じの高妻山・乙妻山が望まれ る。 1700mぐらいで沢状を越えて対岸のアイスバーン気味の急斜面をちょっと登って 御巣鷹山の西面に出て引き続き森の中を登る。ハーフエッジ+紐締め皮靴での硬 雪急斜面はウロコの効きは悪いがエッジが外れて流れるようなことも全くなく, 一部階段登高するぐらいで登れた。尾根状に出ると一旦緩くなるが,登るにつれ 次第に斜度が増してくる。しばらくの間,板に雪がついてダンゴになるのをいい ことにウロコのまま登っていたが,僕の板より滑りがいいテレマーク板でウロコ 登高を早々と諦めてシール付けたS氏に追い越されて大きく引き離されるように なってしまったので,こちらも遅ればせでシール付ける。やはり急な登りでは シールが強い。付けるときに板の雪や氷をよく落としたので,以後ダンゴにもな らなくなって前への滑りもよくなってずっと楽に登れるようになった。針金の簡 単な登高支柱を立てて快適に高度を稼ぐ。 山頂でシール外して30分ぐらいのんびりしている間に,まだなんとか晴れてはい るものの西の山々がぼやけてきて,出る頃には雪も舞い出した。安心できない天 候に早く降りろと急かされて,気持ちだけ急いで下るが,アルペンと違って足元 がおぼつかない(^^;)のでそう早くも下れない。急斜面はほとんど斜滑降+キッ クターンだがそれでもけっこう転ぶ。ときたま均質な柔らかい広い緩い雪面にな ると2〜3回テレマークターンなど試みるぐらいだ。下りは登りのルートよりもさ らに近道して大ダルミに滑り込む。そのころにはけっこうな雪になっていた。 大ダルミまでは20人ぐらいの大パーティが来ていたようで,その先は大勢で滑っ た跡でゲレンデのようになっていた。登山口まではけっこう滑りでがある。踏み ならされた狭い斜面をボーゲンで回っていて,回転内側の足の踵が浮いているの に気づいた。そうか,難しいテレマーク滑降だと思うよりも,ボーゲンで過重が 軽くなった内足の踵が(固定されてないために結果的にちょっと)浮くだけだと思 えばいいんだ,テレマーク=ボーゲンだったんだ,ボーゲンで滑ってそこに ちょっとテレマークのイメージを加味してやればいいんだ と気づく。(夜,火打 山スキー競争のビデオを見て高速テレマークターンではほとんど板を並行にずら すだけで,2枚の板の角度の差よりも板の反りで回るらしいことにも気づいた が。) ひどい湿雪が積もって滑りが悪くなってしまった林道をひたすら漕いで大橋に 16:40に辿り着く。 野尻湖畔の宿に戻って泊まると,翌朝までに30cmも雪が積もってまだ降り続いて いた。2週連続の山なので日曜には1人で早々と帰るつもりでいたのだが,この天 候,3人で帰れて1/3の交通費で済んだ。帰りも3時間かからなかった。 http://member.nifty.ne.jp/YukiUsagi/photo/1998314/kurohime.htm に写真があります。 1998/03/17(火) 雪兎 (JAF00036)