- FYAMAALP MES(12): 山岳スキー・XC(山でのスキーの全形態可 1999/10/16 - 01740/01740 JAF00036 雪兎 富士山北西面・白草流ミニスキー滑降 (12) 97/05/12 23:27 今年は富士山には雪が多いらしいなどと書いてしまった責任をとって,,,なんて いうのは大ウソで(^^;),GW中に滑って思い出したミニSKIの快適さを 入手当初 の目的だった富士山滑降で是非とも味わいたくて,富士山北西面・七太郎尾根を 登ってわきの白草流(しらくさながし)を滑ってきました。雪が少なくてかついで 降りてくる距離が長くなっても,軽くて短いミニSKIならさほど邪魔にならない ので,雪の少ない年はミニSKIが便利なようです。 【エリア】富士山 【日 程】97/05/11(日帰り) 【コース】スバルライン・御庭P-七太郎尾根-白山岳北西3650m-白草流-御庭P 【時 間】御庭P(2240m)6:55 … 七太郎尾根3040m10:10〜15 … 白山岳北西3650m13:00〜30 → 白草流雪渓終点(2550m)14:00 … (昼寝14:10〜40) … 御庭P15:15 (…:ツボ足,→:滑降) 【天 候】晴〜高曇り・上部は西風がけっこうあった 【メンバ】雪兎単独 (ただし七太郎尾根3040mまでカミさんと犬2匹も一緒) ●道路がネック 山梨県側の富士スバルラインは有料で,道にはゲートが10個所ぐらいあり,この 時季(5〜6月)は6時から19時までが営業時間,通行料は往復\2,300(;_;) 前の晩9 時頃に行ったものの入れないので近くの公園で車に泊って翌朝6時に通過した。 また,この時季,土・日の夕方の上りの高速道路はひどい渋滞になる。平日に行 けるといいのだけれど,,, ●やはり今年は雪が少なかった(;_;) 北面の小御岳流でも滑れないかと一応新五合まで行ってみたが,北面はほとんど 雪がなくて黒々としているので,雪が少しは残っていて一応上からけっこう下ま で雪渓がつながっている白草流を滑ることにして御庭に戻った。帰りに見たとこ ろでは,北面よりやや東寄り・吉田大沢上部がダントツでまっ白に雪が残ってい た。白草流は一応2550mぐらいまで滑れたが,3200mぐらいから下は落石の多い残 雪がかろうじて残ってなんとかつながっている状態で,1週間後には3000mぐらい までしか滑れなくなってしまいそう。 ●主に尾根をつぼ足登高 七太郎尾根は踏み跡程度はあるが,下部は砂礫が崩れて登りにくい。3100m〜 3300mと3450mより上は白草流の雪渓に入ってアイゼン登高した。3300m〜3450mは 尾根を登ったが,砂礫よりも固い岩が多くて登りやすかった。雪渓はアイゼンで 楽に登れるがつぼ足でも何とか登れるぐらいでそう固い雪ではなかった。ただし 最上部はけっこう固く,急になってきて,3650mで大岩の下に猫の額ほどのテラ スを見つけてアイゼンをスキーに履き替えたが,アイゼン+ストックの登高では その辺が限界だったと思う。雪渓の登高中,音もなく落石が落ちてきて,慌てて 岩の下に隠れた。ヘルメットをかぶった方がよかった。 ●富士山は快適なミニSKI滑降にはちょっと急過ぎ 雪がそう固くないので最上部20mぐらい以外はさほど緊張感はなかった。上から 下までけっこうきれいなシュプールを残せた(滑降後双眼鏡で見れた)が,非常に 気持ちよかったのは,斜度が緩くなった雪渓最下部で,回転の切替え時に完全に 谷足を上げてしまうステップターンで回れたところ。そこ以外は片足上げてスキ ーが回り込んでくるのを待つなんて悠長な滑りかたするには急すぎて,そんなこ とするとスピードがつきすぎて危険なので,どうしても強引に回し込んで両足に 乗って重力+遠心力に耐えるというターンになってしまう。ジャンプにしろステ ップにしろ曲進系にしろ,両足で滑る時間が長ければミニSKIはアルペンが不安 定になっただけでしかなくて,不安定な分バランスとるのに余計に疲れるだけで (空気も薄くてなおさら疲れるし)滑りはあまり面白くない。下りをスピードアッ プするための道具と割り切れば秀逸ですが,,, 雪兎(JAF00036)