- FYAMAALP MES(12): 山岳スキー・XC(山でのスキーの全形態可 1999/10/16 - 01712/01716 JAF00036 雪兎 栗駒山(イワカガミ平から往復+北側から秣岳) (12) 97/05/08 00:31 またGWに東北の山・栗駒山と鳥海山を回ってきました。久々にカミさんも行った ので,5泊中3泊は宿(やど)泊りの大名旅行でした。前半・栗駒山の記録です。 ■4/30 東京=築館=栗駒山 早朝出て昼前には築館ICに着いてしまった。かろうじて雨は降ってないが風が強 く,風邪も残っていて山には登れそうにもないので,築館ICから近い伊豆沼(野 鳥飛来地)と双林寺に寄ってSLなど見てから栗駒山いこいの村に上る。風呂に入 りに来ていたスキーのカッコした人に聞くと,悪天で上の方には登れなかったが 東栗駒山の下部とか滑れたそうで,雪は大丈夫らしい。 ■5/1 イワカガミ平〜栗駒山往復 【天候】快晴 【コース・タイム】イワカガミ平 9:10 − 栗駒山山頂11:30〜12:50(南面滑降) → イワカガミ平14:10 (−:シール登高, →:滑降, …:つぼ足歩行) 【メンバ】雪兎+カミさん 朝から快晴だが宿の食事が公称8時から,実質7:30過ぎからで,食後に車でイワ カガミ平に上って出発したのは9時過ぎになってしまった。最初からシールを貼 って雪がつながっているという新湯沢沿いに右(東)に大回りするルートを登った。 途中2箇所ほど雪が切れていたが,あとは山頂までつながっていた。山頂に出る と,西北西の彼方に 真っ白い端正な ハッとするほどきれいな山が霞に浮いてい た。鳥海山に違いない。 昼食後,山頂南側の大斜面を雪がなくなるまで滑る。高度差150mもないが,急な 大斜面を大回りして気分よかった。 下りは非常に慎重に滑るカミさんを待ちながら,また途中,沢の水の出ていると ころで30分も休んだりして,それでも14:10には降りてしまう。ここはイワカガ ミ平より下のぶな林の滑降の方が快適で,通は道路開通前に来るようだ。 宿に戻るには時間が早すぎるので,世界谷地という変な名前の場所に行ってみた。 栗駒山南面に広がる広い湿原で,既に水芭蕉がちらほら咲いている。栗駒山の眺 めもよく,案外歩きで もある。もう少し遅い時季の方が花が多くてよさそう。 夏と秋とにぜひまた行かねば。 ■5/2am 朝飯前の栗駒山登頂+ミニSKI滑降 【天候】晴 【コース・タイム】イワカガミ平5:05 − 栗駒山山頂6:30〜55 → イワカガミ平7:25 【メンバ】雪兎 (単独) 宿の朝食が遅いので,文字通りの朝飯前の登頂とミニSKIでの快適滑降を狙って 宿を4時半に車で出てイワカガミ平を5時過ぎに歩き出す。滑降コースはほとんど 雪がつながっているが,尾根沿いの夏道は山頂直下100mまでほとんど雪がないの を前日上から見て知っていたので,これほどミニSKI向きの状況はない。この夏 道(ほとんどの人が登るルート)の上部からは昨日滑った山頂南面のでかいシュプ ールが正面にくっきりと見えて悦に入る。他に滑った人はいなかったようだ。夏 道は滑降コースより距離も短く,1人のこともあり,6時半には山頂に出てしまう。 残念ながら霞で鳥海山は全く見えない。山頂から西に続く尾根は尾根の南側の急 斜面に雪がへばりついているものの尾根上は真っ黒。今夜の宿,湯浜温泉からス キーで登っても担いでいる時間がほとんどになりそう。かたや,秣(まぐさ)岳の 周辺にはかなり雪が残っているように見えた。 前日と同じコースをミニSKIで快調に滑ってイワカガミ平に戻る。この滑降コー スは山頂直下以外は傾斜が緩いので沈む雪だとミニではドツボになる可能性があ ったが,早朝で雪も硬いので(下部の雪面の凸凹はちょっと滑りにくいものの)下 まで快適に滑れた。途中ちょっと登りかえしてから長い緩い斜滑降をするところ があるのだが,ミニスキーでは歩くのに近い感覚で楽に登れて,楽なので昨日よ りも余計に登って滑り出すことで板の短さ,不安定さがカバーできた。 温泉で汗流してから朝食とり,ちょっと朝寝してから9:30頃いこいの村を出て車 で花山湖まで一旦下って大回りして次の宿,湯浜温泉に向かう。 ■5/2pm 栗駒(元)有料道路から秣(まぐさ)岳手前まで往復(ミニSKI) 湯浜温泉周辺も雪は少なく,山頂から見たとおり,スキーなど使える気配もない。 こちらも駄目な可能性が強いが,栗駒(元)有料道路の方に回ってみた。「全面通 行止」ではあるが,柵がわきによけてあり,行ってみるとブロック雪崩が道路を 塞いでいる村境近くまで入ることができた。(ただし,通行止は通行止,路面に は木が落ちてたり20cm角の石が落ちてたりして,よそ見していて(?)車を石にぶ つけて誰にも文句言えない損傷を食らった車もいたりします。) 【天候】晴 【コース・タイム】栗駒(元)有料道路870m地点12:05 … 神社(928m)12:20〜25 … P1300(秣岳北西)13:55〜14:15 → 神社14:55 … 870m地点15:05 【メンバ】雪兎 (単独) 車道のわきは急な崖のような斜面が続いていて,登れる気配がない。カミさんは 車で待ってるなどと言い出すので,ならばまたミニSKIで行ってみることにした。 道路に落ちたデブリを越えて車道を須川温泉方向に進む。1/25000図では村境と 同じ線で急すぎて非現実的な夏道があることになってるが,道など影も形もない。 もう少し進むと神社と駐車場があり,そこからは急斜面ではあるがキックステッ プでなんとか尾根に取り付けそうだ。(後で地図をよく見たら,エアリアマップ では神社からさらに300mぐらい道路を進んだ沢のところから夏道があるのだった し,そこからなら尾根も緩く,危険な急登などなしで楽に登れたはずだ。精神的 に余裕がなかったせいで,下手すると滑落して道路に叩き付けられることになる ここの神社からの急登を登ってしまったようだ。) 硬い雪ではないので慎重にス テップ切って登りきることはできた。 急斜面が終わると緩い小山になり,左を巻き気味に進むと秣岳北西の広い尾根に 出る。予想どおり,すばらしいぶな林の緩い広い尾根,雪もばっちりだ。 尾根が緩くなってぶな林が終わると尾根上は低い潅木がやや薮っぽくなってくる が,尾根の左(北)寄りは白い斜面が秣岳手前の1300mの小ピークまで続いていた。 ただし,そこまで。かなり手前から秣岳が黒々とそびえているのはよく見えてい たので,P1300にスキー置いて秣岳までピストンしてこようと思ってたのだが, 実際,そうしかけたのだが,P1300からの夏道はひどい笹薮で完全な薮こき,5m ほどで諦めて引き返した。 広いぶな林をミニSKIのステップターンで歩くように滑るのは実に快適だ。が, 後半,つい登りの踏跡を見失ってしまい,もっと左かなーと思って左へ左へと滑 っていくうち,広い尾根に左から直角に食い込む,見覚えのない浅い沢が現われ た。左に寄りすぎたようで,右に戻ればいいことは明らかなので,不安は全くな く,それどころか,人知れぬぶな林を妖精のようにさ迷っていることに満足感を 覚えた。 とっつきで苦労した急斜面も,小回りのきくミニスキーでは何ということなかっ た。側溝の水流で板の雪を洗い流して満足感に浸って車に戻り,ふきのとうラー メン作り,コーヒー飲んでのんびりしてから,ランプの宿・湯浜温泉まで戻って 露天風呂で汗流し,泊まる。(→FYAMABC-mes(10)) 雪兎(JAF00036)