- FYAMAALP MES(12): 山岳スキー・XC(山でのスキーの全形態可 1999/10/16 - 01652/01652 JAF00036 雪兎 銀山平から越後駒 (94行) (12) 97/04/23 00:48 3〜4月の山スキーの人気コース,銀山平・石抱橋から越後駒に行ってきました。 雲ひとつない快晴で顔が痛い(^^;) 山頂直下で顰蹙の大転倒して首も痛い(;_;) 【エリア】越後 (会越?) 【日 程】97/4/20(日帰り) 【コース】銀山平・石抱橋-柳沢-道行山-駒ノ小屋-越後駒ヶ岳 往復 【時 間】石抱橋5:30−柳沢橋6:30−…−道行山8:10〜30→−駒ノ小屋11:25〜 12:00−駒ヶ岳12:15〜35→P1240付近13:00〜14:10−→石抱橋15:35 (−:シール登行,…:ツボ足,→:滑降) 【天 候】快晴・微風 【メンバ】雪兎 (単独?) これまで,前夜登山口で泊ったものの当日雨で中止したりして一度も行けないで いた人気コース:越後駒に初めて登って滑ってきた。 長いコースなので早起きして5:30に出発する。柳沢橋までの林道歩きはパスカン グで行こうとしたがワックス塗ってきた板は早朝の硬い雪では滑りすぎるのです ぐにシール着けた。コツナギ沢と柳沢の間で1個所雪が切れている。 柳沢に入って2本目の尾根がいいと書いてる記録が多かったがほとんどのシュプ ールがもっと奥から滑ってきているのでそちらに行ってみた。地図見ても奥から 詰める方が距離が短くなる。支沢から道行山南東尾根の1070mあたりに突き上げ る(最後はツボ足)。やっと出た尾根の雪は一部崩落して切れてしまっていて,そ こだけまた,危なっかしい雪面から尾根筋の夏道?に入って歩く。 道行山から1241に向かっては直滑降で思い切り距離を稼ぐといいなどとどっかの 記録にあったのを鵜呑みしてシール外して耐風姿勢でぶっ飛ばしたら,朝8:30の 西向き斜面の雪はまだ固くてスピードつき過ぎてちょっと恐い思いをした。 9:30頃,快晴無風で暑さにまいって,1420mあたりで靴脱いで15分ほど涼んでる と,ツボ足登山者2人,単独山スキーヤー1人,ツボ1人,ツボ3人と次々と登って きて抜かれてしまう。ツボ足の人はみな駒ノ湯から小倉山経由で来ていた。駒ノ 湯を7:30に出たというから近いんだなあなどと思ってたら,あとで単独山スキー ヤーに追いついた時 聞いてみたら彼も石抱橋を7:30に出てきたという。僕のペ ースが遅いだけだったようだ。 道行山直下と駒ノ小屋直下の急斜面でクトーを使う。フリッチ・ディアミールの クトー(スキーアイゼン),軽いのでいつもだいたい持ち歩いてるが,使ったのは初めて。 ディアミールは登高支柱が3段階 切替えられる。急斜面だからと一番高い位置に するとクトーの歯はほとんど全く刺さらなくなってしまう。真ん中の位置でも刺 さりが悪い。一番低い位置では深く刺さるがローヒールで足が苦しい。クトーな んてどうせたまにしか使わないのなら,踵と一緒に上がるタイプよりも板に固定 するタイプの方がいいのかもしれない。 雪面に割れ目の多い急斜面の緊張のクトー登高をやっと終えて駒の小屋に飛び出 して大休止。疲れと暑さで脱水症状気味で昼飯のパンが喉を通らないのでコーヒ ーなど沸かして流し込む。1420mから抜きつ抜かれつで登ってきた7人はその間に みな山頂に向かっていった。 大休止後,ザックを置いて飴とデジカメとシールの袋だけをポケットに入れて山 頂を目指す。 山頂からは前日のものらしい見事なシュプールが既にたくさんあるので,山頂か ら一旦南隣の小ピークに行って,そこから 行政区分という仮想的な線が地図に 引かれた尾根を滑った。出だしはちょっとした雪庇になっている。本日の第2陣 という感じで山スキーヤー10人ぐらいがばらばらと山頂目指して登ってきている 中,小さいピークでストレッチなどしておもむろに雪庇を飛び出してシュプール のない尾根に滑り込んだ。着地して一気に快調に小屋まで滑り込むつもりが,予 想外に重い雪に板を取られて大転倒,片足のbindingは外れ,倒れて首がゴキっ といった。ムチウチだあ(;_;) 雪の割れ目でもあったのかも知れない。どうも快 晴無風,単独とはいえ近くに大勢いる登山者,さっきまで小屋付近を飛び回って たヘリ,,,こういう状況に油断させられて安全第一でない滑りをしてしまったよ うだ。その後,少しは気をつけて,でも気持ちいいので大回りして滑るが,直前 で雪の割れ目に気づいて慌てて急カーブを切らされたりもして油断ならない斜面 だった。今年は雪の融けかたが早くて,豪雪地帯のまだ4月だというのに既に斜 面に雪の割れ目が多い。それも直前にくるまで気づかないようなのが多くて全く 油断がならない。 駒ノ小屋でザック拾って滑降を続け,道行山への緩い登り返しとなる1241ピーク の先でまた大休止。出発が早かったので時間がたっぷりある,早く帰って渋滞に 巻き込まれるより静かな山の中にいることを楽しみたい(と体力のなさをごまか す^^;) ラーメン作ってコーヒーやコンデンスミルクなど飲む。強烈な午後の日 にテカテカに光っている遠ざかった駒ヶ岳をデジカメに収め,珍しい鳥の声を聞 く。この間,3人ほどスキーヤーが下って(微視的には登って)行った。 道行山は南側山頂直下を巻き,1150mぐらいから尾根の左側急斜面を絡んで滑る。 下まで雪はつながっていたが,もう1〜2週間で(尾根上だけでなく)急斜面の雪も 一部は途切れてしまいそうな雰囲気だ。 白沢左岸の林道に出てヒールフリーにしてパスカングで進む。清流を眺めながら ごく緩い下りを楽ちんで下る。実に気分いい。この林道をXCで来るのもよさそう だ。コツナギ沢までの間に1個所だけ,10mぐらい林道上の雪が途切れているとこ ろがある。水が流れ込んで雪を溶かしている。板を外すついでにそこで冷たいう まい水を飲み,上半身裸になって手ぬぐいで体をふく。4月とは思えない(^^;) 緩い林道はパスカングでずっと快適に滑れて30分ほどで石抱橋に着いてしまった。 シルバーラインを抜けて,折立温泉の質素な温泉(\400)に入って汗流す。30年前 に湧き出した湯そのままの温泉らしいが,熱すぎずぬる過ぎずちょうどいい癖の ない湯で石鹸も使える。土産に八海山を買い,ジュースとサイダー飲んで,ニュ ーサイクリングモードでおばさんとのんびり話したりしてまだまだ明るい関越を 高崎への帰途につく。 雪兎(JAF00036)