【山 域】 北アルプス剱北方 【日 程】 1996/06/01(土),06/02(日) 【天 候】 高曇,霧(6/1), 快晴(6/2) 【メンバ】 T,H(山板), 雪兎(ミニスキー) 【地 図】 1/25,000 毛勝山 【コース・タイム】 6/1 阿部木谷の林道の除雪終点(800m) 8:40 16:20(Tは15:40,Hは16:40) : ↑ 鞍部(2360m) 13:25〜30 14:20〜30 : ↑ 毛勝山(2414m) 13:40〜14:10 6/2 猫又谷林道終点(1030m) 6:35 11:30(T,Hは12:30) : ↑ 釜谷出合(1090m) 7:00 8:45〜55 ↑ : ↑ : ↑ 釜谷1440m地点(大滝) 8:00〜20 - - : ↑ 猫又谷支流1620m地点 10:25〜45 今年は初めての山にずいぶん行ったが, またひとつ増えて、 数えてみたら8つ目の 初登頂、 15本目と16本目の初滑降コース(自分にとってというだけですが)になった。 5/31(金)21:30頃に東京・高円寺を出て車で関越〜北陸道をひた走り、 魚津から片貝 川を上って雨の片貝山荘に付いたのは6/1(土)3時に近かった。 何とも遠い山で、ガ ソリンは使い切るし高速料金も8,500円かかった。 6/1 朝はまだ霧雨が降っていたが出る頃には晴れ間も見えだした。 8:15に山荘を出 て車で林道を上る。 が、阿部木谷に入って少しいったところで除雪終点になった。 標高800m、 山頂が2414mだから、高度差1600m強、 富士山より大変な登りだ。 僕だけ例によってミニスキーなのでつぼ足でいく。 林道を歩いたりショートカット してるうちは軽いしスキーが木にひっかからないしで楽勝だったのだが、雪渓に乗 って2人がシール登高になった途端、彼らは氷の海に飛び込んだペンギン、 浅瀬を 抜け出た鯨、 離陸に成功したアホー鳥のようにペース上がって、 つぼ足では踏み跡 あってラッセルもないのに追いつくのに息も絶え絶えという悲惨なことになってし まった(;_;) 自分のペース守ってゆっくり登ればよかったのに、体力抜群のH氏が 楽なシール登高するのを必死に追いかけたりしたのがいけなかった。 山頂まで頑張 ったものの、 滑降の分の体力まで使ってしまっていて、 下りで気分が悪くなってし まった。上部は雲海の上で景色いいのだが、毛勝谷の下部3/4は霧の中、 毛勝谷自 体の雪渓も急なうえ、 両岸もかなり急で、 ときどき落石もあるので、 雪渓の中では 安心してゆっくり休むこともできず、 つらい下りになってしまった。 山頂での展望と上部の滑降は板の種類によらず、 抜群だった。テレマークの人もけ っこう快適そうに滑っていた。体力抜群で、1日2本がノルマだなどとうそぶくH氏 は一人、 山頂から東面黒部側をを400m滑降して登り返してから毛勝谷を滑降してき たが、東面はシュプールや足跡で荒れた毛勝谷よりさらに快適だったそうだ。 下山後、 片貝山荘に荷物を置いて、 空身で(^^;)車で魚津に出て金太郎温泉に浸か り、 抜群にうまい刺し身とビールの夕食(高くついたが;_;)をとって21:30頃また寝 静まった片貝山荘に戻って泊まる。 金太郎温泉は入浴だけで\550とられるが、岩風 呂・露天風呂・超音波風呂・打たせ湯、、、と6種類ぐらいの湯が体育館ほどの広さに散 らばっていて、なかなかよかった。H氏などなかなか出てこないので捜索に出よう としていたら、1時間も浸かってやっとでてきた。 寝湯が気に入って寝ていたとか(^^;) 片貝山荘では同室の先客のイビキに負けて、 僕は車で寝た。 6/2 奥の車の早立ちのため、4:30に車の窓をたたく音で起こされて車を移動する。 天気は快晴、 思惑どおり早起きできた。 朝食後車で林道を下り、 南又谷の林道を地 図のとおり、 1030mまで上れた。 滑ったという話を聞いたことがない釜谷を詰めたが、 1時間登った1400mのところで 雪渓が見事に切れて大量の水を落とす滝に行く手を阻まれてしまった。ザイルがあ ればなんとか登れて、 下りも懸垂で降りてこれたかもしれない。 あっさり諦めて滑降し、 大明神山の西に突き上げる沢を登ろうかと提案したが、 茶 色いデブリもある細い沢、 登れるけどそこまでマニアックな趣味はないという意見 が2/3を占めて(^^;)あっさり猫又本流まで下る。 釜谷の滑降は中部は快適だったが 下部は雪面が固いスプーンカットでミニスキーでは振動がモロに弱い膝に来て、 こ のあとの猫又大滑降のチャンスを逃す結果になってしまった。 猫又本流に戻って、 このまま帰ろうかとも迷ったが、 時間もまだあるので登った。 シールで快調に登る2人を横目に膝の痛みを堪えて1550mまで一緒に登ったのだが、 どうにも耐えられず、 僕だけ猫又本流は諦めて、 南側の小さな支沢の急斜面を途中 の1620mまで突き上げて、 そこから滑って終わりにした。先に下って、 行きに雪に 埋めていったビールを飲んでブナの木陰で気持ちよく昼寝してると、 1時間ぐらい で案外早く2人が戻ってきた。上までシールで快調に登れて11:45に稜線に出られて、 向こう側の景色を堪能してから、30分の猫又谷大滑降で下ってきたとか。2人とも 大満足で、 「毛勝より断然いい、ここは僕がこれまでに滑った斜面の中でベストテ ンに入る素晴らしい大斜面だ」とのこと。緩い下部しか滑れなくて全く惜しいこと をした。またいずれ滑りに行かねば、、、