年末年始 北八甲田 山スキー行 (93/01/13) ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^  年末年始に山スキーで北八甲田に行ってきました。 雪は例年より少なかったものの,1月2日は快晴になって赤倉岳東面(箒場岱 コース上部)まで滑れました。 <行動記録>    12/30(晴) 昼前に酸ヶ湯に着いて, 仮眠後, 宿の前の湯坂を2本(登って)滑る。    12/31(雪) 前岳北斜面(銅像コース)滑降。     前岳北斜面は中間部でヤブが多かったが,上部と下部の森の中は快適だった。     ロープウェー→田茂萢→田茂萢・前岳鞍部−前岳→北斜面滑降→林道→バス道路      (ただし,「−」はシール登高, 「→」はスキー滑降)    1/1(雪, 夕方から晴) 硫黄岳北東斜面と硫黄岳林間コース滑降等。     移動性高気圧が来て快晴になると期待して早出して高田大岳を狙ったが, 仙人岱ヒュッテで 2時間近く待っても吹雪が収まらず, 結局硫黄岳を滑っ てから硫黄岳林間コースで酸ヶ湯に戻った。樹氷の間を抜けてゆく幻想的 な硫黄岳林間コースは何度来てもいい。夕方になってやっと晴れてきたので, 夕暮れ時に湯坂に登って, 軽い新雪を頭の上まではね上げて滑る。     酸ヶ湯−仙人岱−硫黄岳→硫黄岳北東斜面滑降−硫黄岳鞍部 →硫黄岳林間コース→酸ヶ湯    1/2(快晴,午後から曇) ロープウェーの上(田茂萢)から赤倉岳に登り,赤倉岳東斜面を 滑ってから大岳に登り返し, 大岳西斜面から鬼面沢の上部を滑って酸ヶ湯へ。     午前中は北八甲田の稜線から太平洋も日本海も見え, 正月の八甲田に10年ぐら い入っている人も初めてと言う, 素晴らしい快晴だった。さすがに稜線はそれ なりに風があって寒かったが,岩木山の向こうに日本海, 陸奥湾の向こうに恐 山, 小川原湖の向こうに太平洋が望めた。 ロープウェーの上からラッセルして赤倉岳に登り, 赤倉の東面を高田大岳を正面に 見て1270mまで滑って昼食。大岳に登り返し, 噴火口をかすめて登頂後, 西に 滑り込む。ふつうは山頂から北に少し下ってから西に滑降するが,試しに直接 西に滑ってみた。シュカブラだらけのひどいデコボコ斜面だが,両ストック +全面ジャンプで何とか滑れた。鬼面沢のヘリに出て快適に滑ってから酸ヶ湯 への尾根に戻って湯坂の上を目指したが,途中から出てきたシュプール を利用し たら, 湯坂の下に出てしまい,最後の滑降を逃した。朝9:40に歩き始めてから 薄暗くなった16:30 まで,一日よく遊んだ。     ロープウェー−田茂萢−赤倉→東斜面を 1270mまで滑降−大岳→大岳西面滑降→鬼 面沢上部→酸ヶ湯    1/3(湿雪) 雨みたいな湿った雪ではゲレンデに行って滑る気も起きず, 朝から温 泉だけ。昼に八甲田ホテルに歩いて行ってケーキセットで1時間過ごす。ヒバ の森の中の静かなホテルで, 雪の降る森を眺めているとすぐに時間がたってし まう。午後また温泉に入ってから, 16:00 のバスで帰宅の途についた。 <温泉>    酸ヶ湯といえばヒバ千人風呂。朝は目覚めに,夕方はツアーの汗を流しに一風 呂。1〜2年前に酸ヶ湯の少し上にできた八甲田ホテルの温泉もいいらしいのだ が,泊まらないと駄目らしく,入れなかった。そのうち,大枚はたいて1泊だけ してみようかと思う。 <グルメ>    夜の宴会はもっぱら青森市場で仕入れていったカニ, トロ, 純米酒。    黒石から湯治に来ていたおじさんにもらったリンゴは味が濃くて抜群にうまかっ た。同じく, にんじんと鱈子のあえ物はご飯によく合った。けの汁もいける。    帰りに寄った青森駅前の大黒鮨も安くてうまくて最高。列車の時間を聞いて, 優先で握ってくれた。地元の人も快く後回しになってくれて,恐縮だった。 <ビデオカメラ>    男3〜4人, 女2人の5〜6人パーティーで男3人がビデオカメラを携帯して,滑降に なると撮りっこで, 夜の宴会で映写会になる。一人は本格的な水深1m防水のスポー ツパック,一人は簡易なレインシールド,一人は裸で持ち歩いた。さすがにスポーツパックは吹雪 の中でも平気で使えていたが,音が悪く録れてしまうのが難点のようだ。 自分のテープには人の滑降シーンばかり入ってる。カメラかテープだけでも交換し ておけば良かった(^_^;) <交通>    行きは12/29夜行の急行「八甲田」, 帰りは1/3夜行の臨時急行「おいらせ」を利    用したが,行きは座席数の2/3程度, 帰りは1/5程度しか乗ってなくて, 座ったは    いいが10時間トイレにも立てなかった数年前の混みようとは段違いだった。ミニ 周遊券を利用したので,青森〜八甲田ロープウェー〜酸ヶ湯間のバス(JR)にも使えて, 交通費総額18,030円で済んだ。急行とはいえ, 高速バス対抗か,座席も特急なみ で, 八甲田に行くにはミニ周遊券+夜行急行に限る。帰りの「おいらせ」は, 一関から黒磯まで4時間弱ノンストップ(つまり仙台・福島・郡山を通過する)で, その 間照明を落としてくれて,空いてたこともあってぐっすリ眠れてよかった。